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GⅠミラクルマン・カップは実績馬キャルキュラスが貫録勝ち


キャルキュラス(Calculus)
写真:Quickgallop https://www.quickgallop.com/commanding-performance-by-calculus-to-win-the-miracle-man-cup-watch-replay/

 2月25日、ジャマイカのケイマナス・パーク競馬場でGⅠミラクルマン・カップ(ダ1900m - 3歳以上)が行なわれた。


 6頭で争われた。アトミカ(Atomica)、マホガニー(Mahogany)、イクセシヴフォース(Excessive Force)といった強豪が出走せず、GⅠというには物足りないメンバー構成となった。


 2021年の2冠馬⑥キャルキュラス(Calculus)が今年の始動戦を迎える。昨年のこのレースの覇者であり、実績は頭一つ抜けているが、それによって残る5頭とは10kg以上も重い57kgの斤量を背負わされた。これが唯一の懸念点である。


 ③ルアーオブルーシー(Lure Of Lucy)がハナを切り、キャルキュラスが外からすんなりと2番手につけた。隊列は④キングアーサー(King Arthur)、②スウィートマジェスティー(Sweet Majesty)、①ミニアチャーマン(Miniature Man)と続き、出遅れた⑤ポジティヴィアイディー(Positive Id)が最後尾となった。


 キャルキュラスが最終コーナーで進出を開始して早くも先頭に立つと、直線では一緒に上がっていったキングアーサーとの一騎打ちになった。この争いをロバート・ホールディーン騎乗の1番人気キャルキュラスが振り切って勝利し、レース連覇を達成した。良馬場の勝ちタイムは2分2秒00。


 2 1/4馬身差の2着には2番人気のキングアーサーが入った。出遅れて最後方となった最下位人気のポジティヴィアイディーが、最内から伸びて3着まで追い上げた。



 キャルキュラスは父センセーショナルスラム、母トリンケットボックス、その父ベルナルディーニという血統の4歳牡馬。2018年3月9日にジャマイカで産まれた。


 2021年にGⅠジャマイカ・セントレジャーとGⅠジャマイカ・ダービーを優勝した。その年の年度代表馬こそファーザーアンドビヨンド(Further And Beyond)に譲ったが、2冠馬として世代を牽引した。


 2022年もGⅠミラクルマン・カップとGⅠメヌード・トロフィーを勝利するなど活躍した。だが、11月のGⅠジャマイカ・カップ、12月のGⅠムーテ・マイルとGⅠイアン・レヴィー・カップでは強豪の前に惨敗を喫してしまった。今年の始動戦を快勝し、昨年のリベンジに燃える。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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【HP】 https://www.keiba-latinamerica.com/

Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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