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サマンサ・フレッチャー騎手が見えない敵と戦う怠慢騎乗で開催25日の騎乗停止

 ジャマイカのサマンサ・フレッチャー騎手が怠慢騎乗によって開催25日の騎乗停止処分を受けた。ジャマイカの競馬メディア『クイックギャロップ(Quickgallop)』が報じた。


 原因となったのは2023年2月4日のケイマナス・パーク競馬場7R(ダ1200m - 5歳以上)。⑦ゴーンアネグリル(Gone A Negril)に騎乗したフレッチャー騎手は、スタートからずっと手綱を引っ張るだけでなく、直線でもまったく追う動作をせず、勝ち馬から20 1/4馬身差も離れた9頭立ての7着に敗れた。後ろには誰もいないにもかかわらず、股の間からチラチラと後ろを確認する仕草は、まるで見えない敵と戦っているようだった。


 ゴーンアネグリルはこのレースで単勝オッズ 8/1 の4番人気に支持されていた。1月14日の前走では勝ち馬から14 3/4馬身差の10着に大敗しており、敗戦は実力どおりだったのかもしれない。また、レース中に故障した可能性もある。


 しかし、2月22日のケイマナス・パーク競馬場2R(ダ直1000m - 5歳以上)で再びゴーンアネグリルに騎乗したフレッチャー騎手は、2着に11 3/4馬身もの大差をつける圧勝をおさめた。このときもやけに横をチラチラと見ていたが、しっかりと馬を追って後続を引き離した。


 以上の結果、2月4日のレースで怠慢騎乗をしたとして、フレッチャー騎手には開催25日の騎乗停止処分が下された。ジャマイカ競馬は1週間に2回の開催なので、実質3ヶ月の騎乗停止である。



■ 黄色い帽子の5番がサマンサ・フレッチャー騎手


■ 次走で大差勝ちをおさめたサマンサ・フレッチャー騎手



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

【Twitter】 @koyakinoshita24

【Instagram】 @kinoshita_koya1024

【Mail】 kinoshita.koya1024@gmail.com

【HP】 https://www.keiba-latinamerica.com/

Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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