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アメリカ産馬ランアウェイアルゴがGⅠイーロス・トロフィーでGⅠ初制覇


写真:Quickgallop.com https://www.quickgallop.com/runaway-algo-a-bold-leader-wins-eros-trophy-sat-july-29-2023-7th/

 7月29日、ジャマイカのケイマナス・パーク競馬場でGⅠイーロス・トロフィー(ダ1400m - 3歳以上)が行なわれた。


 ジャマイカでは、7月になって調教師会と競馬主催者が賞金額をめぐって対立し、開催が中止になるなどのトラブルが発生していたが、無事に開催された。⑤イーグルワン(Eagle One)が取り消し、①ランアウェイアルゴ(Runaway Algo)、②キングアーサー(King Arthur)、③アイアムフレッド(I Am Fred)、④マホガニー(Mahogany)の4頭で争われた。


 アメリカ産馬のアイアムフレッドが単勝オッズ 1/1 で1番人気に支持された。2023年はGⅠ3勝を含む4戦4勝と圧倒的な強さを見せている。昨年のこのレースでは7頭立ての6着に敗れたが、今はまったく死角が見当たらない。


☞☞☞ アイアムフレッドが4連勝でGⅠディスティンクトリー・アイリッシュTの連覇を達成

 7/5 の2番人気はアメリカ産馬のランアウェイアルゴとなった。昨年のイーロス・トロフィーは4着。前走のサンダーバード・トロフィーを14 1/4馬身差で圧勝してリベンジを狙う。


 3番人気にはジャマイカ産馬のGⅠ馬マホガニーが推された。今年は2月のGⅠアイリーン・クリゴット・メモリアルを勝利したが、前走4月のGⅠヴァイスロイ・トロフィーではアイアムフレッドの3着に敗れた。体勢を立て直してリベンジを狙う。



 ランアウェイアルゴがハナを切った。序盤は4頭がひとかたまりで進んだ。しかし、中盤でキングアーサーが脱落し、上位人気3頭による争いとなった。


 ラデッシュ・ローマン騎乗のランアウェイアルゴは、直線を向いても手応え充分であり、そのまま後続をグングンと突き放して7馬身差の圧勝をおさめた。良馬場の勝ちタイムは1分26秒60。


 7馬身差の2着はアイアムフレッドだった。今年初黒星を喫した。2着からさらに3 1/4馬身差の3着にはマホガニーが入った。



 ランアウェイアルゴは父アルゴリズムズ、母ミサニフィー、その父ホースグリーリーという血統の4歳牡馬。2019年4月11日にアメリカのランマーク・ファームズで産まれた。


 2021年11月6日にデビューし、2戦目で初勝利をあげた。そこから怒涛の4連勝でジャマイカの有力馬の一員に加わった。2022年はGⅠイーロス・トロフィーで4着、GⅠゴールド・カップで2着と好走した。


 2023年は2月26日のアローワンス戦で始動し、これを14馬身差で圧勝した。5月20日のレースでも13 1/2馬身差で勝利した。何度か取りこぼしはあったが、前走のサンダーバード・トロフィーを14 1/4馬身差で圧勝してここに臨み、GⅠ初勝利を成し遂げた。通算成績は18戦9勝。




Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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