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1000ギニー馬マンマミーアが第84回GⅠジャマイカ・オークスを12馬身差で圧勝してダブル達成


マンマミーア(Mamma Mia)
写真:Quickgallop.com https://www.quickgallop.com/mamma-mia-imperious-in-winning-the-2023-jamaica-oaks-sat-aug-5-2023-9th/

 8月5日、ジャマイカのケイマナス・パーク競馬場で第84回GⅠジャマイカ・オークス(ダ2000m - 3歳牝馬)が行なわれた。


 今年は11頭立てとなった。GⅠジャマイカ・セントレジャー(ダ2000m - 3歳)の勝ち馬である牝馬のサリータ(Thalita)は、8月7日のGⅠジャマイカ・ダービー(ダ2400m - 3歳)に回ったためオークスには出走しない。


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 ④マンマミーア(Mamma Mia)と③プリンセスシャロン(Princess Sharon)が、単勝オッズ 9/5 で1番人気タイとなった。


 マンマミーアはGⅠジャマイカ1000ギニー(ダ1600m - 3歳牝馬)の勝ち馬である。サリータと同じくこの馬もダービーに登録していたが、最終的にオークスを選んだ。前走のセントレジャーで5着から巻き返したい。


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 プリンセスシャロンは、4月10日にデビューした遅咲きの馬である。重賞勝ちの実績はないが、前走のセントレジャーでは牡馬を相手に3着と好走した。上がり馬がオークス馬の座を狙う。


 残る9頭は格下であり、構図としてはこの2頭の一騎打ちである。



 ロケットスタートを決めたマンマミーアがそのままハナに立った。2番手には③プリンセスシャロンが続き、序盤からいきなり2強の一騎打ちという様相を呈した。


 マンマミーアは楽な手応えで4コーナーを回った。一方、プリンセスシャロンは3コーナー過ぎから押して押しての追走になった。逃げたフィリップ・パーチメント騎乗のマンマミーアは、直線に入ってさらに加速して後続を突き放すと、終わってみれば2着に12馬身もの大差をつける圧勝をおさめた。良馬場の勝ちタイムは2分10秒20。


 12馬身差の2着には、中団から徐々にポジションを上げていった3番人気の⑥パワーフロムアヴァブ(Power From Above)が入った。2着からさらに10馬身も離れた3着がプリンセスシャロンだった。着差から分かるように、実力差の激しいレースだった。




 マンマミーアは父ソウルウォーリアー、母プリンセスギータ、その父ロイヤルミニスターという血統の3歳牝馬。2020年2月26日にジャマイカのS&Dステーブルズで産まれた。


 2022年10月16日のデビュー戦、10月29日の2戦目と連勝を飾った。12月27日にはGⅠジャマイカ2歳S(ダ1600m - 2歳)に出走し、牡馬の強豪モヒート(Mojito)の2着と健闘した。


 今年は2月22日の条件戦から始動し、これを5 1/2馬身差で快勝した。GⅢソーンバードSでは3着、GⅡポートモアでは2着とライバルに後れを取ったが、GⅠ1000ギニーでは見事に逆転してみせた。


 前走はGⅠセントレジャーに挑んだが、勝ち馬のサリータから17馬身も離された5着に敗れた。ダービーではなくオークスに狙いを定め、見事に1000ギニー&オークスのダブルを達成した。通算成績は10戦5勝(重賞2勝)。




Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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