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南米選手権GⅠラティーノアメリカーノの選抜出走枠が決まる

 10月7日にアルゼンチンのサン・イシドロ競馬場で開催される『競馬の南米選手権』GⅠラティーノアメリカーノ(芝2000m - 4歳以上)の選抜出走枠が決まった。


 9月4日、ウルグアイのマローニャス競馬場は、イエローフィーヴァー産駒の5歳牡馬パパミム(Papa Mim)をウルグアイ代表として選出した。パパミムは9月3日に行なわれたリステッド競走ラス・ピエドラス(芝2100m - 3歳以上)を勝利し、代表馬の座を確実なものとしていた。なお、同レースの2着馬ポシブレスエニョ(Posible Sueño)が補欠馬に選ばれた。


パパミムのウルグアイ代表選出


 9月6日、アルゼンチンのサン・イシドロ競馬場はシークアゲイン産駒の5歳馬イルウィン(Irwin)と、セニョールキャンディー産駒の4歳牡馬ナタン(Natán)を地元代表として選出した。


 イルウィンは2021年にGⅠポージャ・デ・ポトリージョス(2000ギニー)とGⅠナシオナル(ダービー)を優勝して2冠馬に輝いた。今年はGⅢ9・デ・フリオ(芝1600m - 4歳以上)を4馬身差で快勝すると、代表選抜レースとなったリステッド競走エングリジャード(芝2000m - 4歳以上)でも5馬身差の完勝をおさめた。


 ナタンはアルゼンチン3冠競走の2戦目であるGⅠジョッキークルブ(芝2000m - 3歳)の勝ち馬である。今年6月のGⅠエストレージャス・クラシック(芝2000m - 3歳以上)を優勝した。サン・イシドロ競馬場の芝2000mはもっとも得意としている条件である。


 また、公式発表はないものの、アルゼンチンのパレルモ競馬場からはペペジョイ(Pepe Joy)が選出されることが決まっている。9月2日のGⅠヘネラル・サン・マルティン(芝2400m - 4歳以上)を優勝し、アルゼンチン代表となる権利を手に入れた。




 南米選手権に出走枠が与えられているすべての国で代表選抜レースが終了した。各国の代表馬は以下のとおりである。


【アルゼンチン】

  • イルウィン(Irwin)

  • ナタン(Natán)

  • ペペジョイ(Pepe Joy)


【チリ】

  • コスタデルノルテ(Costa Del Norte)

  • ビビールラビダ(Vivir La Vida)

  • ロヘリン(Roheryn)


【ウルグアイ】

  • パパミム(Papa Mim)


【ペルー】

  • サマイ(Samay)

  • ドントルーズタイム(Don't Lose Time)

  • ドンフェレス(Don Feres)


【ブラジル】

  • ドウトールスレーニョ(Doutor Sureño)

  • カジェヘーロ(Callejero)



 南米選手権の最大出走頭数は24頭と定められている。そのため、各国から選抜されたこれら12頭に加えて、追加登録枠から最大12頭が出走することができる。


 現在、追加登録を済ましているのは7頭。そのうち1頭はドーピング違反による出走停止を科されているため、実質6頭である。この6頭がいずれも出走すれば、今年の南米選手権は最大18頭立てで争われる。


【アルゼンチン】

  • ジャズセイヴァー(Jazz Seiver)

  • ローソン(Lawson)

  • サトゥ(Satu)

  • スターガラン(Star Galán)


【ウルグアイ】

  • デミムーア(Demi Moore)

  • スパーブ(Superb)

  • ドンムーサ(Don Musa) ※出走停止中


 追加登録から出走する場合は、9月15日までに24,000ドルの出走料を支払う必要がある。


 また、ペルー代表の選抜出走枠は4枠だったが、4枠目として選ばれていたモドリッチ(Modric)が遠征費用の都合により選出を辞退した。そのため、ペルーは空いた1枠を埋めることができる。今のところ、4枠目に名乗りをあげているペルーの馬主はいない。このまま3頭で出走することになるだろう。



Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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