top of page

南米選手権GⅠラティーノアメリカーノの出走予定馬が発表される

 南米競馬機構(OSAF)は、10月7日にアルゼンチンのサン・イシドロ競馬場で開催される『競馬の南米選手権』第39回GⅠラティーノアメリカーノ(芝2000m - 4歳以上)の出走予定馬を発表した。




 今年は14頭が出走を予定している。各国の代表選抜レースを勝ち抜いた12頭に加えて、追加登録で出走する馬が2頭いる。アルゼンチン代表4頭、チリ代表3頭、ウルグアイ代表2頭、ペルー代表3頭、ブラジル代表2頭という内訳である。


 アルゼンチン代表のスターガラン(Star Galán)、ウルグアイ代表のデミムーア(Demi Moore)が追加登録馬である。


 14頭中、牝馬は3頭いる。チリ代表のコスタデルノルテ(Costa Del Norte)、ウルグアイ代表のデミムーア、ペルー代表のサマイ(Samay)である。


 また、14頭中3頭がアグネスゴールド産駒となった。ブラジル代表のドウトールスレーニョ(Doutor Sureño)とカジェヘーロ(Callejero)、ウルグアイ代表のデミムーアである。


 最終的な出走馬と鞍上の確定は10月2日。枠順抽選会は10月3日に開かれる予定となっている。



 地元サン・イシドロ競馬場で走れるという有利もあり、アルゼンチン代表が大会の主役になりそうだ。


 出走予定馬の中でもっとも高いレーティングを持っているのが、アルゼンチン代表のイルウィン(Irwin)である。レーティングは118。2021年のアルゼンチン2冠馬で、代表選抜レースとなったリステッド競走を5馬身差で快勝してここに臨む。




 2番目となるレーティング115を持っているのも、アルゼンチン代表のナタン(Natán)である。サン・イシドロ競馬場の芝2000mはもっとも得意としている舞台であり、GⅠジョッキークルブとGⅠエストレージャス・クラシックを優勝した。




 個人的にもっとも注目しているのは、ペルー代表の牝馬サマイ(Samay)である。GⅠパンプローナ(芝2000m - 3歳以上牝馬)の勝ち馬であり、BCフィリー&メアターフの優先出走権を持っているが、BCではなく南米選手権に目を向けてきた。通算成績は11戦10勝。現在6連勝中で、2023年は無傷の5連勝。初の長距離輸送・初の競馬場という難関を克服できれば、2013年以来となる牝馬の優勝を狙える。





 なお、今回のラティーノアメリカーノをもって、ロンジンがスポンサーを降りる。そのため、南米競馬機構はスポンサー不足に陥っており、来年以降の南米選手権の開催は不透明になっている。


 レース翌日にサン・イシドロ競馬場で開かれるOSAFの会議により、来年以降の開催についての決定がなされる。現状、ペルーのモンテリーコ競馬場が2024年の開催地として正式に立候補を表明しているが、これもスポンサー次第である。



Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

  • X
  • Instagram
  • スレッド
  • note
  • Amazon
  • Ko-fi

CATEGORY

bottom of page