• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

ヌリクとイニエスタ、メキシコで牡牝ともに2冠馬が誕生

 6月25日、メキシコのラス・アメリカス競馬場でGⅠエスメラルダ(ダ1609m - 3歳牝馬)とGⅠジョッキークルブ・メヒカーノ(ダ1709m - 3歳)が行なわれた。どちらもメキシコ3冠競走の2戦目であり、ここから外国産馬の出走が解禁される。


 牝馬2冠目のエスメラルダは、1冠目のGⅡルビーを制した③ヌリク(Nulik)ではなく、⑥スーペルイヴォンヌ(Súper Ivonne)に人気が集中した。デビューから5戦5勝、近2走は2着に11馬身以上もの大差をつけている。


 レース前に大雨が降り、ぬかるんだ馬場での発走となった。大外枠から発走したスーペルイヴォンヌを隣の枠の①aオクタビア(Octavia)がブロックしている間に、ヌリクがすんなりとハナを奪った。2番手にはオクタビアが進み、その後ろに①メキシカンシルヴァー(Mexican Silver)とスーペルイヴォンヌがつけた。だが、直線に入ってもホセ・ルイス・カンポス騎乗のヌリクの勢いは衰えず、2着に3馬身差をつける逃げ切り勝ちで牝馬2冠を達成した。勝ちタイムは1分41秒1。スーペルイヴォンヌは序盤の妨害でリズムを欠き、まさかの4着に敗れた。


 ヌリクは父ドローヴァー、母アモールチキート、その父フサイチペガサスという血統の3歳牝馬。2019年3月20日にメキシコのポソ・デ・ルナ牧場で産まれた。通算成績は11戦5勝(重賞2勝)。


 牡馬2冠目のジョッキークルブ・メヒカーノは、内国産馬②aイニエスタ(Iniesta)とアメリカ産馬②インペリアルレッド(Imperial Red)の真っ向勝負となった。しかも、2頭は同馬主・同調教師という僚馬対決である。


 ①オーパストゥー(Opus Two)がハナを切り、インペリアルレッドが2番手、それをマークするようにイニエスタが3番手につけた。3コーナーから4コーナーにかけてインペリアルレッドが先頭に立つと、イニエスタも追って進出を開始。直線は2頭の一騎打ちとなり、これをハビエル・マティアス騎乗のイニエスタが差し切って牡馬2冠を達成した。勝ちタイムは1分47秒3。


 イニエスタは父ズィーワット、母ウェンディー、その父アレグランドロデという血統の3歳牡馬。2019年5月6日にメキシコのサン・イシドロ牧場で産まれた。馬名の由来はFCバルセロナで活躍したアンドレス・イニエスタである。通算成績は10戦9勝(重賞5勝)。


 3冠最終戦は7月23日にラス・アメリカス競馬場で行なわれる。ヌリクはGⅠディアマンテで2020年のジョバニーナ(Giovannina)以来となる6頭目の牝馬3冠を、イニエスタはGⅠデルビー・メヒカーノで2018年ククルカン(Kukulkán)以来となる9頭目の牡馬3冠を目指す。


■ エスメラルダ


■ ジョッキークルブ・メヒカーノ



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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