• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

競馬界のイニエスタがメキシコ牡馬3冠を完全制圧

 7月23日、メキシコのラス・アメリカス競馬場でGⅠデルビー・メヒカーノ(1810m - 3歳)が行なわれた。このレースはメキシコのダービーに相当し、牡馬3冠競走の最終戦となっている。


 今年はわずか4頭での争いとなった。2冠馬③イニエスタ(Iniesta)が3冠を懸けて出走。断然の1番人気に支持され、3冠達成は確実視された。本来はインペリアルレッド(Imperial Red)という強力なライバルがいたが、イニエスタとは同厩・同馬主であり、おそらく陣営がイニエスタの3冠達成のために回避させたと思われる。


 ②オーパストゥー(Opus Two)がハナを切り、イニエスタはぴったりと2番手につけた。3コーナーから4コーナーにかけてハビエル・マティアス騎乗のイニエスタが先頭を奪うと、直線でも止まらずに1着でゴール板を駆け抜けた。勝ちタイムは1分52秒60。2着にはオーパストゥーが粘り、3着は①カプール(Kappor)だった。


「9頭目の3冠馬が誕生しました。我々は歴史の証人となっています。メキシコ競馬にとって忘れられない時間、比類なき瞬間です」と、実況は競馬場に高らかとアナウンスした。


 イニエスタは父ズィーワット、母ウェンディー、その父アレグランドロデという血統の3歳牡馬。2019年5月6日にメキシコのサン・イシドロ牧場で産まれた。馬名の由来はFCバルセロナで活躍したスペイン代表のアンドレス・イニエスタである。


 2021年7月10日にデビューし、2歳時は6戦5勝、4着1回という成績だった。今年は4月8日の一般競走から始動すると、無傷の4連勝でGⅡナシオナル、GⅠジョッキークルブ・メヒカーノを制してメキシコ2冠馬となった。今回も危なげない勝利をおさめ、2018年ククルカン(Kukulkán)以来となるメキシコ競馬史上9頭目の3冠馬に輝いた。通算成績は11戦10勝。


 今後は12月にベネズエラで開かれる中米選手権クラシコ・デル・カリベに向かう予定である。中米制覇に向けて、イニエスタの旅はまだ終わっていない。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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