
木下 昂也(Koya Kinoshita)
牡馬のフベニールは最低人気馬パフォーマンスクラウンがまさかの圧勝

写真:hipodromomex(@hipodromomex) https://twitter.com/hipodromomex/status/1601809553556848640
12月10日、メキシコのラス・アメリカス競馬場でGⅠカンペオナート・フベニール(ダ1700m - 2歳)が行なわれた。
7頭で争われた。①aビヨンアスキファール(Bjorn Asquifar)が1番人気に支持された。前走のGⅠディリクに続くGⅠ連勝を狙う。そのGⅠディリクで2着だった僚馬の①ブルウィンクルアスキファール(Bulwinkle Asquifar)が逆転を狙う。
ビヨンアスキファールと⑥ミステルナブ(Mr. Nab)が競り合うように先頭を争ったが、向こう正面でビヨンアスキファールがハナに立った。3番手に④パフォーマンスクラウン(Performance Crown)が続いた。
3コーナーの手前でミステルナブが脱落。ビヨンアスキファールも4コーナーで手ごたえを失った。2頭に代わって先頭に立ったルイス・ビジャヌエバ騎乗のパフォーマンスクラウンは直線で後続を引き離すと、2着に大差をつけて勝利した。7頭立ての7番人気という伏兵だった。勝ちタイムは1分46秒80。
2着には内から伸びた⑤ウィルテイククラウン(Will Take Crown)が入り、ラファエル・リソ調教師の管理馬によるワンツー決着となった。3着はタイタンワン(Titan One)だった。期待されたアスキファールの2頭が4着と5着に沈み、大波乱の決着となった。
パフォーマンスクラウンは父オスカーパフォーマンス、母メモリアルウォール、その父チャッタフーチーウォーという血統の2歳牡馬。2020年2月15日にアメリカで産まれた。翌年のセールで2500ドルで取引され、メキシコで競走生活を送ることになった。
20222年6月10日にデビューし、2戦目で初勝利をあげた。5戦目のアローワンス戦で2勝目をあげてGⅡアナウアクに挑んだが、勝ち馬ビヨンアスキファールから9馬身離された6着に敗れた。
重賞勝ちの実績がなかったため今回は最低人気だったが、低評価を覆して重賞初制覇をGⅠの舞台でおさめた。通算成績は7戦3勝(重賞1勝)。
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木下 昂也(Koya Kinoshita)
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