top of page

ラエンペラトリスがGⅡファミリア・アランゴを制してパナマ牝馬3冠を無敗で達成


ラエンペラトリス(La Emperatriz)
写真:Hipódromo Presidente Remón

 7月16日、パナマのプレシデンテ・レモン競馬場でGⅡラウール・アランゴ・ラウール・アランゴ・イ・ロベルト・アランゴ(ダ1700m - 3歳牝馬内国)が行なわれた。このレースはパナマ牝馬3冠競走の最終戦となっている。


 ジョニス・ラッソ騎乗の1番人気⑧ラエンペラトリス(La Emperatriz)が勝利した。スタートで出遅れて後方からの競馬を強いられたが、道中でじわじわとポジションを上げていくと、逃げた⑦ホーヤデラコローナ(Joya De La Corona)を直線でなんとか差し切って勝利した。勝ちタイムは1分48秒00。


 ラエンペラトリスは父スマートディーエヌエー、母リクーラ、その父ウィートンという血統の3歳牝馬。1冠目のGⅡテミストクレス・ディアス、2冠目のGⅡトマス・ガブリエル・ドゥケ・イ・トマス・ガブリエル・アルタミラーノ・ドゥケも勝利しており、今回の勝利でパナマ牝馬3冠を達成した。しかも、デビューから7戦7勝と無敗での達成である。


☞☞☞ ラエンペラトリスがGⅡファミリア・ドゥケを勝って無敗でパナマ牝馬2冠を達成


 過去にパナマ牝馬3冠を達成した馬は、1994年のシエラネバーダ(Sierra Nevada)、1999年のアミスター(Amistad)、2004年のマリーシマ(Mariisima)、2015年のモンキービジネス(Monkey Business)、2016年のチャンティク(Chantik)、2017年のレディーヴァレリー(Lady Valery)、2019年のクイーンセシ(Queen Ceci)と7頭いた。ラエンペラトリスは4年ぶり史上8頭目となった。


「この素晴らしい馬を贈られてから、すべてがあっという間に過ぎていった。スタートは悪かったが、力強い走りで出遅れを挽回してくれた。このような馬を手に入れることは誰にとっても夢である。本当に嬉しい。この勝利を父、母、兄弟に捧げる」と、馬主のマイケル・ガルシーア氏は述べた。


 パナマ牝馬3冠競走は、12月にパナマで開催される中米選手権ダマ・デル・カリベ(中米オークス)の選抜競走にもなっている。3冠を達成したラエンペラトリスが代表馬に選ばれるのは確実であり、地元パナマ代表として中米オークスに挑む。




Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

  • X
  • Instagram
  • スレッド
  • note
  • Amazon
  • Ko-fi

CATEGORY

bottom of page