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ペルーの怪物牝馬セリーナカイル、GⅢフェリペ・パルド・イ・バレーダで初重賞制覇


写真:Hipódromo de Monterrico https://hipodromodemonterrico.com.pe/monterrico/noticias-ver?id_articulo=1191590

 3月13日にペルーのモンテリーコ競馬場で行なわれたGⅢフェリペ・パルド・イ・バレーダ(ダ2000m - 3歳以上牝馬)は、マリアーノ・アレーナス騎乗の1番人気③セリーナカイル(Selina Kyle)が、スタートで躓きながらも2着の④ルナヌエバ(Luna Nueva)に10 1/2馬身もの大差をつけて優勝した。アレーナス騎手が何度も後ろを振り返るほどの楽勝だった。良馬場の勝ちタイムは2分8秒17。


 セリーナカイルは父サウスデール、母レイリウ、その父ポッセという血統の3歳牝馬。2018年8月14日にペルーのエル・カトルセ牧場で産まれた。エル・カトルセ牧場は、サッカーのブンデスリーガで活躍した元ペルー代表のクラウディオ・ピサーロが運営する生産牧場である。


 2021年8月9日のデビュー戦を13 3/4馬身差で圧勝すると、素質を見込まれてエル・カトルセ牧場からジェットセットに売却された。3歳GⅠ戦線の主役と思われていたが、故障のため2021年を棒に振った。今年1月8日に復帰すると、ここを3 1/2馬身差で勝利。3戦目ではスタート直後に騎手が落馬するというアクシデントもあったが、仕切り直しの4戦目を9馬身差で圧勝。5戦目の今回を含め、完走した4戦でつけた合計着差は36 3/4馬身である。通算成績は5戦4勝(重賞1勝)。


 今後の予定については発表されていない。ペルーでは6月26日にGⅠジョッキークルブ・デル・ペルー(ダ2400m - 3歳以上)とGⅠパンプローナ(芝2000m - 3歳以上牝馬)が行なわれるため、このどちらかを目標にすると予想できる。後者の勝ち馬にはBCフィリー&メアターフの優先出走権が与えられるため、もし芝を苦にしないようであればこちらに出走し、アメリカに移籍するという道を進むかもしれない。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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G-mail : kinoshita.koya1024@gmail.com

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Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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