
木下 昂也(Koya Kinoshita)
セリーナカイル、油断騎乗であわやもGⅡラ・コパで牡馬を撃破

写真:Contacto Hípico https://contactohipico.pe/selina-kyle-se-mantiene-en-lo-alto/
4月24日にペルーのモンテリーコ競馬場で行なわれたGⅡラ・コパ(ダ2200m - 3歳以上)は、マリアーノ・アレーナス騎乗の①セリーナカイル(Selina Kyle)が、直線で猛追した⑥マティアスイグナシオ(Matías Ignacio)を1/2アタマ差押さえて優勝した。アレーナス騎手は道中で何度も後ろの様子をうかがう余裕のしぐさをみせていたが、最後はあわや油断騎乗で敗戦というところまで追い詰められた。良馬場の勝ちタイムは2分22秒50。2頭から5 1/2馬身差の3着はウィケッドクレーン(Wicked Crane)だった。
セリーナカイルは父サウスデール、母レイリウ、その父ポッセという血統の3歳牝馬。2018年8月14日にペルーのエル・カトルセ牧場で産まれた。エル・カトルセ牧場は、サッカーのブンデスリーガで活躍した元ペルー代表のクラウディオ・ピサーロが運営する生産牧場である。
デビュー戦は13 3/4馬身、2戦目は3 1/2馬身、3戦目の落馬競走中止を挟み、4戦目は9馬身、前走のGⅢでは10 1/2馬身と圧倒的な強さを誇り、今回はキャリア最小となる1/2アタマ差まで詰められたが、牡馬を撃破してのGⅡ制覇となった。通算成績は6戦5勝(重賞2勝)。
次走は6月26日にモンテリーコ競馬場で行なわれるGⅠジョッキークルブ・デル・ペルー(ダ2400m - 3歳以上)を予定している。2020年の2冠馬ニュルンベルク(Nurnberg)、2021年の3冠馬スーペルナオ(Súper Nao)が出走を予定しており、セリーナカイルを含めてペルー最強馬を決める1戦となるだろう。
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木下 昂也(Koya Kinoshita)
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