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3冠馬スーペルナオが電撃引退、ランチョ・ファーティマ牧場で種牡馬入り


スーペルナオ(Súper Nao)
写真:Contacto Hípico https://contactohipico.pe/super-nao-se-adueno-de-la-gloria-ya-es-triple-coronado/

 2021年に15年ぶりとなるペルー3冠を達成したスーペルナオ(Súper Nao)が現役を引退する。ペルーの競馬メディア『コンタクト・イピコ(Contacto Hípico)』が報じた。同馬は6月26日に行なわれるGⅠジョッキークルブ・デル・ペルー(ダ2400m - 3歳以上)に向けて調整されていたが、その過程で腱を負傷した。


「この馬は長距離馬であり、ペルーでトップクラスの馬である。馬の特性を考慮した結果、彼に無駄な努力を強いるべきではないとの結論に至った」と、馬主であるフー・ジャのカルロス・イサギーレ獣医師は述べた。


 今後はペルーのランチョ・ファーティマ牧場で種牡馬となる予定である。水曜日にモンテリーコ競馬場から牧場に移動し、スーパーセイヴァーの血をペルーに伝える。スーペルナオを生産したアルゼンチン・フィルマメント牧場のエセキエル・バジェ氏も「きっと素晴らしい種牡馬になる」と期待を寄せている。



 スーペルナオは父スーパーセイヴァー、母ロイヤルトップ、その父ジャイアンツコーズウェイという血統の3歳牡馬。2018年10月7日にアルゼンチンのフィルマメント牧場で産まれた。半姉にはGⅠパンプローナを勝利したレイナデモジェンド(Reina De Mollendo)がいる。


 2021年3月22日デビューし、2戦目で初勝利をあげた。GⅠポージャ・デ・ポトリージョス、GⅠリカルド・オルティス・デ・セバージョス、GⅠデルビー・ナシオナルのペルー3冠競走を2006年のミュラー(Müller)以来15年ぶりに制し、その年のペルー年度代表馬に輝いた。4冠目のアウグスト・B・レギーアは回避したため、1992年スタッシュ(Stash)以来のペルー4冠はならなかった。


 今年はペルー代表として4月2日にチリで開かれたGⅠラティーノアメリカーノに出走して6着だった。これがラストランとなった。通算成績は9戦5勝(重賞4勝)。


■ GⅠポージャ・デ・ポトリージョス


■ GⅠリカルド・オルティス・デ・セバージョス


■ GⅠデルビー・ナシオナル



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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