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  • 木下 昂也(Koya Kinoshita)

パラディグマ、4冠ならず。GⅠアウグスト・B・レギーアはトンガが優勝


トンガ(Tonga)
写真:Contacto Hípico / J. Villanueva https://contactohipico.pe/tonga-dueno-del-gran-premio-nacional/

 12月18日、ペルーのモンテリーコ競馬場でGⅠナシオナル・アウグスト・B・レギーア(芝2800m - 3歳)が行なわれた。このレースはペルー4冠競走の最終戦となっている。


 今年は11頭で争われた。⑩パラディグマ(Paradigma)が、1973年のサントリーン(Santorín)、1992年のスタッシュ(Stash)以来となる史上3頭目のペルー4冠に挑む。最大のライバルだったグルック(Gluck)が回避したため勝機は充分。芝の2800mをこなせるかどうかが唯一にして最大の鍵となりそうである。


 強敵になるとしたら、芝2400mのGⅡポスティンを勝った⑨ゴリート(Golito)と、2着だった②トンガ(Tonga)である。2頭はすでに芝の長距離戦への適性を証明している。



 ①スーペルルリート(Súper Lulito)が最内枠を活かしてハナを切り、その隣のトンガが2番手につけた。パラディグマは前から4,5番手あたりを追走した。


 向正面の終わりでトンガがペースを上げて早くも先頭に躍り出た。後続も必死に食らいつこうとしたが、広がった差をなかなか埋めることができない。結局、リト・アルマンサ騎乗のトンガが直線でもしぶとく粘って1着でゴール板を駆け抜けた。良馬場の勝ちタイムは2分56秒63。


 勝ち馬から3/4馬身差の2着には後方から追い込んだ⑧コフラデ(Cófrade)が入り、そこからさらに馬身差の3着は③マーシフルフェイト(Mercyful Fate)だった。4冠を狙ったパラディグマは直線の入口ですでに余力がなく、ズルズルと後退して9着に沈んだ。


「父親はスタッシュとグラニーソで、兄はラミシレーラでナシオナルを勝っているので、自分もこのレースを勝ちたかった。芝に転向してから能力が開花した。とても気性の難しい馬なので、アルマンサ騎手には馬をなだめながらレースをするように求めた」と、トンガを管理するエドゥアルド・ピアネッツィ調教は述べた。奇しくも、パラディグマのスタッシュ以来となるペルー4冠の夢を打ち砕いたのは、そのスタッシュを管理していた調教師の息子の管理馬だった。



 トンガは父リヴィエラカクテル、母フィロソフィーア、その父ファラロンピーという血統の3歳牡馬。2019年9月19日にペルーのランチョ・ファーティマ牧場で産まれた。父のリヴィエラカクテルはこれが産駒のGⅠ初勝利である。


 2022年7月17日にデビューしたが、ダートのレースを2戦して勝ち星をあげることはできなった。3戦目からピアネッツィ調教師の管理馬となると芝に転向し、キャリア4戦目で初白星をあげた。


 10月の条件戦での3着を挟み、前走はGⅡポスティンに出走した。道中で不利を受けながらも、直線よく伸びて2着と好走した。実績的には未勝利を勝っただけの1勝馬にすぎなかったが、大舞台で才能を開花させてGⅠ獲りに成功した。通算成績は7戦2勝(重賞1勝)。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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