
木下 昂也(Koya Kinoshita)
プエルトリコで3冠馬誕生の予感、コンソラドールがGⅠコパ・ゴベルナドールを制して2冠達成

コンソラドール(Consolador) 写真:10 Furlongs https://diezfurlongs.com/2021/06/06/a-una-de-triple-coronarse-consolador-pur/
6月6日、プエルトリコのカマレーロ競馬場でプエルトリコ3冠競走の2戦目GⅠコパ・ゴベルナドール(ダ1800m - 3歳)が行なわれた。
4頭立てのレースは、好スタートからハナを切ったエドウィン・カストロ騎乗の1番人気コンソラドール(Consolador)が、2着のインパラブレ(Imparable)に10 1/2馬身もの大差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分52秒77。
「この馬は高いポテンシャルを持っている。このまま無事でいることを願っている。もしすべてが順調で、馬の体調も問題なければ、3冠を達成できると信じているし、クラシコ・デル・カリベでも良い勝負ができる自信がある」と、レース後のインタビューでカストロ騎手は述べた。
コンソラドールは父コンソール、母ティプシートーニャ、その父アワーエンブレムという血統の牡馬。2018年1月9日にプエルトリコのエドゥアルド・マルドナード氏が生産した。
2020年10月のデビュー戦は3着に敗れたが、前走5月2日のGⅠデルビー・プエルトリケーニョでは10 1/2馬身差で逃げ切り勝ちおさめた。今回の勝利でプエルトリコ2冠を達成した。通算成績は5戦3勝(重賞2勝)。
3冠最終戦となるGⅠサン・フアンは7月にカマレーロ競馬場のダート1900mで争われる。3冠達成となれば、2019年のルドゥー(Ledoux)以来2年ぶり14頭目となる。
鞍上のエドウィン・カストロは、2012年のアルキテクト(Arquitecto)、2019年のルドゥーとこれまで2度の3冠制覇を成し遂げている。調教師のホセ・ダン・ペレスはアルキテクトを管理しており、3冠はそれ以来となる。
昨年、プエルトリコではペルシステンテ(Persistente)という馬が、66年ぶり史上2頭目となる無敗の3冠を懸けて3冠目に出走した。しかし、レース中に骨折して競走を中止するという悲劇が起こった。ペルシステンテを所有していたのはソナータ・ステーブル、管理していたのはホセ・ダン・ペレス調教師。奇しくも、コンソラドールと同じ陣営である。陣営にとっては昨年のリベンジとなる。
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木下 昂也(Koya Kinoshita)
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