• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

中米ダービーは地元プエルトリコ代表のタンボレーロが制す


写真:Departamento de Estado(@DeptEstadoPR) https://twitter.com/DeptEstadoPR/status/1467687703751888897

 12月5日、プエルトリコのカマレーロ競馬場でクラシコ・デル・カリベ(ダ1800m - 3歳)が行なわれた。このレースは中米各国が代表馬を選出して戦う中米・カリブ海地域のダービーとなっている。


 ベネズエラ代表の③パーセキューテッド(Persecuted)が国旗行進中に放馬して競走除外、パナマ代表の⑪ドゥガン(Duggan)も発走直前に取り消しとなり、レースは11頭立てで争われた。無敗でベネズエラ牝馬3冠を制したベネズエラ代表の牝馬②サンドバレーラ(Sandovalera)が圧倒的1番人気に支持された。


 エミサエル・ハラミージョ騎乗のサンドバレーラが押して押して強引にハナを奪った。エクアドル代表の⑦ベラッジオ(Belaggio)が2番手につけ、その後ろにはドミニカ代表の①インヘニエロコジャード(Ing. Collado)とパナマ代表の⑥バステル(Baster)が続いた。1000mを通過したところで早くもサンドバレーラがずるずると後退していき、代わりに中団にいたフアン・カルロス・ディアス騎乗のプエルトリコ代表⑨タンボレーロ(Tamborero)とインヘニエロコジャードが先頭争いを繰り広げた。4コーナーを回ったところでタンボレーロが後続を引き離すと、直線でも脚色が衰えることなく快勝した。勝ちタイムは1分58秒91。2着にはインヘニエロコジャードが粘り、3着にはプエルトリコ代表の⑧エルグランミッキー(El Gran Mickey)が入った。サンドバレーラは大きく離された最下位に沈んだ。レース中に鼻出血を発症したそうである。


 タンボレーロは父コンソール、母クラッシーヒロイン、その父シーヒーローという血統の3歳牡馬。2018年1月23日にプエルトリコのロス・ジャノス牧場で産まれた。全妹に11月のプエルトリコGⅠプエルトリコ・フューチュリティーを優勝したアソシアーダ(Asociada)がいる。


 昨年11月13日のデビュー戦を快勝した。12月の2戦目では2着に敗れたものの、今年に入ってから5連勝、ここ3連勝の内容は9馬身差、6馬身差、6馬身差と絶好調だった。6連勝目となった今回は、地元プエルトリコに中米王者の座をもたらす価値ある勝利だった。通算成績は8戦7勝(重賞3勝)。


 プエルトリコ代表馬のクラシコ・デル・カリベ勝利は、2007年のコンキスタドール(Conquistador)以来14年ぶり9回目。フアン・カルロス・ディアス騎手、ラモン・モラーレス調教師、馬主のソナータ・ステーブルは共にこのレース初勝利。ソナータ・ステーブルは、テンポレーラ(Temporera)でダマ・デル・カリベ(ダ1700m - 3歳牝馬)を、ウォークオフ(Walk Off)でインビタシオナル・デル・インポルタードス(ダ2000m - 3歳以上外国産馬)を制し、中米選手権3勝という好成績をおさめた。


 中米選手権全6レース中、メキシコ代表馬が3勝、プエルトリコ代表馬が3勝と勝ち星を分け合った。毎年優勝馬を輩出するベネズエラはまさかの0勝に終わった。2022年の中米選手権はベネズエラのラ・リンコナーダ競馬場で開かれる。ベネズエラは雪辱を果たしたい。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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