• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

南米競馬レポート2021

◇ 続・コロナ禍での開催


 2020年、南米競馬は新型コロナウイルスによって大惨事とも言える被害を受けた。すべての国で競馬開催がストップした。ウルグアイとブラジルは比較的早期に開催を再開することができたが、チリとアルゼンチンは約半年におよぶ開催中止を強いられた。これまでも自然災害などで開催不能に陥ることはあったが、これほど長い期間の中断は競馬史上初めてだった。再開後も無観客での開催を余儀なくされた。


 競馬産業は大きなダメージを受けた。日本のようにインターネットで馬券を買う環境が整備されておらず、インターネットで馬券を買うという文化も根付いているわけではないので、収入・収益面での損害は大きかった。競馬再開を求める関係者による抗議デモが各地で発生した。


 年が明けて2021年。新型コロナウイルスによる混乱は続いた。毎年1月6日にウルグアイのマローニャス競馬場で行なわれるGⅠデーが、国内でのスポーツイベントの中止命令によって1月17日に延期となった。また、毎年3月に開かれる競馬の南米選手権GⅠラティーノアメリカーノ(ダ2000m - 3歳以上)は、本来はペルーのモンテリーコ競馬場で開催予定だったが、同国の感染状況に改善が見られないため、マローニャス競馬場へと変更になり、日程も10月24日に延期された。


 しかし、年明けのゴタゴタが新型コロナウイルスによる最後の一撃だった。2021年は無観客開催ながらも、各国は順調に日程を消化していった。国内の感染者数は山あり谷ありを繰り返したが、感染拡大による開催中止という事態には追い込まれなかった。下半期からは、人数制限とワクチンパスポートの提示という条件つきながら、観客の入場を認める競馬場も出てきた。


 南米競馬レポート2020において、筆者は2021年の展望として「2020年より悪くなりようがない」と書いたが、そのとおりだった。オミクロン株の出現で新型コロナウイルスは新たな局面を迎えたかもしれないが、コロナ禍での競馬運営がすっかり定着したため、2022年も競馬は無事に開催されるだろう。



相次いだ種牡馬の死


 2021年は日本でも多くの名馬が鬼籍に入った。クロフネ、ジャングルポケット、ネオユニヴァース、アグネスデジタルなど、名前を挙げればきりがない。ヨーロッパではガリレオ、ダンシリ。アメリカではマリブムーン。名馬の死は世界的な流れだったのかもしれない。南米でも一国の血統を変えた種牡馬が相次いで亡くなった。


 アルゼンチンでは、1月にオーペン(Orpen)が疝痛のために亡くなった。25歳だった。サトノダイヤモンドの母父として日本でも有名だが、アルゼンチンでは通算1450勝以上をあげた大種牡馬である。近年、オーペンは老齢であることを理由に種牡馬としての人気をやや落としていた。毎年120頭近くと交配していたが、2018年からは100頭を割るようになった。「オーペンはもう旬を過ぎた」という見解である。しかし、2021年は産駒のディディア(Didia)がGⅠエンリケ・アセバル(芝2000m - 3歳牝馬)とGⅠコパ・デ・プラタ(芝2000m - 3歳以上牝馬)を勝つなど大活躍した。オーペンは何歳になろうとオーペンだった。種付け機会を逃した生産者は後悔していることだろう。


 5月にはピュアプライズ(Pure Prize)が脳卒中による健康状態悪化のため、繋養先のラ・プロビデンシア牧場で亡くなった。23歳だった。ピュアプライズは2003年よりカランパンゲ牧場でシャトル種牡馬として供用され、2013年からはカランパンゲ牧場のみを拠点とした。2015年に種牡馬を引退。現在までにアルゼンチン通算1500勝以上をあげている。


 オーペンとピュアプライズ、この2頭はアルゼンチン生産界を引っ張った大種牡馬であるが、いつ何が起きてもおかしくない年齢に達していた。いわば、覚悟されていた死だった。アルゼンチン生産界にとってもっとも痛手だったのは、ポルタルデルアルト(Portal Del Alto)を失ったことだろう。マリブムーン産駒のポルタルデルアルトは2015年に3歳で種牡馬入りした。ソニービル(Sonny Bill)、エスカビアール(Escabiar)、ウェイバ(Weiba)と重賞馬を輩出し、内国産種牡馬として大いに期待されていた。しかし、種付けシーズンの直前である6月に心臓発作のため8歳で急死した。2021年に産まれた20頭前後が最終世代となる。


 ブラジルでは4頭の大種牡馬が亡くなった。アグネスゴールド(Agnes Gold)ヴェットーリ(Vettori)レダットーレ(Redattore)プットイットバック(Put It Back)である。


 アグネスゴールドは2019年をもって種牡馬を引退していたが、彼の死は日本にも衝撃を与えたことだろう。2020年にはハットトリックが亡くなり、これで南米のサンデーサイレンス種牡馬はレイマン(Layman)とヒラボクディープ(Hiraboku Deep)のみとなってしまった。どちらも種牡馬としての需要は乏しく、南米のサンデーサイレンス系はこのまま廃れていくだろう。


 プットイットバックは2013/14シーズン、2018/19シーズンに種牡馬リーディングを獲得し、2019/20シーズン、2020/21シーズンでも種牡馬ランキングの2位に入るなど、2018年に亡くなったワイルドイヴェント(Wild Event)と共にブラジルのサラブレッド生産を支えた。ブラジルで輩出したGⅠ馬は19頭。その中で最高傑作と言えるのが、2010年9月22日に産まれたバルアバリ(Bal A Bali)である。2014年にブラジル3冠を達成すると、後にアメリカに移籍して2017年のGⅠフランク・E・キルロー・マイルS(芝1600m - 4歳以上)とシューメーカー・マイルS(芝1600m - 3歳以上)を優勝した。現在はアメリカで種牡馬となっており、プットイットバックの血を伝える。


 ウルグアイでは、イオヤビッグタイム(Ioya Bigtime)が疝痛のため14歳で死去した。代表産駒はアフステフィスカル(Ajuste Fiscal)。2019年のウルグアイ2冠馬で、ウルグアイ産馬として史上初めてドバイWCに出走した。まだまだ活躍を期待された種牡馬だっただけに残念である。


 ペルーでは11月にフランダースフィールズ(Flanders Fields)が18歳で亡くなった、GⅠ馬は3頭いる。2011年のGⅠエンリケ・アジューロ・パルド(ダ2000m - 3歳牝馬)を勝ったカティベル(Catibel)、2013年のGⅠアウグスト・B・レギーア(芝2600m - 3歳)を勝ったオーヴァーブルック(Overbrook)、2016年のGⅠポージャ・デ・ポトランカス(ダ1600m - 3歳牝馬)を勝ったシークレットガーデン(Secret Garden)である。母父としても、2018年のペルー・ダービーを優勝したアンチェロッティ(Ancelotti)を輩出した。


■ 亡くなる数日前のアグネスゴールド

写真:Luiz Esteves https://www.instagram.com/p/CTqF1CkpSAQ/


新種牡馬の導入


 種牡馬の死が相次いだということは、新しい種牡馬の導入が盛んだったということでもある。2021年でもっとも活発な動きを見せたのがウルグアイである。


 ウルグアイの生産者組合は、2021年からケンタッキー・ダービー馬オーブ(Orb)を導入した。シャトル契約ではなく購入である。ウルグアイどころか、南米大陸にこれほどのビッグネームがやってくることは滅多にない。オーブはクアトロ・ピエドラス牧場で供用される。


 ロス・メンデス牧場、エストレージャ・デル・スル牧場、ラペッティ牧場の3牧場は、共同でベルナルディーニ産駒のアルゴリズムズ(Algorithms)を購入した。フィリップソン牧場はミッドシップマン(Midshipman)を導入した。ミッドシップマンはこれまでブラジルとチリにシャトルされた経験があり、すでに両国でGⅠ馬を輩出している。南米3ヶ国目となるウルグアイでも同様の活躍が期待される。


■ 2013年ケンタッキー・ダービー



 チリのパソ・ネバード牧場はオーブに匹敵する大物とシャトル契約を結んだ。GⅠ4勝をあげたコンスティテューション産駒のティズザロー(Tiz The Law)である。チリではドン・アルベルト牧場にシャトルされたコンスティテューションが大成功をおさめた。ドン・アルベルト牧場の最大のライバルであるパソ・ネバード牧場も、コンスティテューションのの血を活かしたい。


 ヒラボクディープが繋養先されているマトリアルカ牧場はオーストラリア産馬ムスタキーム(Mustaaqeem)を導入した。リダウツチョイス種牡馬が南米大陸に来るのはこれが初めてである。モシート・グアポ牧場は、ニューイヤーズデイの半弟にあたり、現役時代にGⅢラホージャH(芝1700m -3歳)を勝ったタピット産駒のキングリー(Kingly)を購入した。アルゼンチンを拠点とするチリの生産牧場ロス・トゥルフィスタス牧場は、キャンディライド産駒のレオフリック(Leofric)を導入した。キャンディライドの血は南米でも人気がある。


 アルゼンチンは名よりも質を重視した種牡馬選びをした。ラ・パシオン牧場はコンスティテューション産駒のガバヌーアモリス(Gouverneur Morris)、サン・フランシスコ・デ・ピラール牧場はアンブライドルズソング産駒のマーケットラリー(Market Rally)、ロス・リリオス牧場はガリレオ産駒のプラチナムウォーリアー(Platinum Warrior)、エル・コラへ牧場はディストーテッドヒューマー産駒のキングヒューマー(King Humor)、エル・パライソ牧場はダンシリ産駒のムータサディール(Mootasadir)を2021年より導入した。


 他の南米諸国とは異なり、アルゼンチンでは内国産種牡馬の地位が確立されている。そのため、内国産種牡馬にも注目すべきだろう。ストラテゴス(Strategos)は10月の南米選手権を目標に調整されていたが、残念ながら怪我のため現役を引退し、エル・パライソ牧場で種牡馬入りした。芝1000m、ダ1000m、芝1400m、芝1600m、芝1800m、ダ2000mで重賞を制した器用さが産駒に伝われば面白そうだ。2020年の南米王者テターセ(Tetaze)も怪我のために現役を引退し、2021年からラ・ミッション・ロブレス牧場で種牡馬となった。GⅠ3勝のピンボールウィザード(Pinball Wizard)エモーションオーペン(Emotion Orpen)は、2022年から種牡馬として供用されることが決まった。オーペンの後継としての役割を担う。


■ 2020年GⅠラティーノアメリカーノ



 ブラジルでは注目すべき新種牡馬が2頭現れた。1頭目が、2013年のBCジュヴェナイル・ターフを優勝したアウトストリップ(Outstrip)である。エテルナメンチ・ヒオ牧場、ヒオ・ドイス・イルマノス牧場、オールド・フレンズ牧場など、ブラジルを代表する生産牧場が共同で購入した。繋養先はファゼンダ・モンデシール。


 もう1頭が、サンタ・ヒタ・ダ・セハ牧場が輸入したキングマン産駒のサンガリアス(Sangarius)である。サンタ・ヒタ・ダ・セハ牧場はこれまで重宝していたアグネスゴールドとハットトリックを失った。サンガリアスは2頭の後釜と見られている。キングマン種牡馬はこれが南米初上陸となる。


 内国産種牡馬では、2020年のGⅠブラジル(芝2400m - 4歳以上)などGⅠ2勝をあげたピンパーズパラダイス(Pimper's Paradise)が2022年から新たに種牡馬として供用される。アメリカで種牡馬をしているバルアバリと同じく、プットイットバックの後継としての役割を担う。


 ペルーでは、フランダースフィールズを失ったサン・パブロ牧場がストリートセンス産駒のオチョオチョオチョ(Ocho Ocho Ocho)を導入した。ハミド・ステーブル、ランチョ・スル牧場、ロス・エウカリプトス牧場、エル・エラヘ牧場の4牧場は、共同でキャンディライド産駒のドラフトピック(Draft Pick)を購入し、2021年から種付けを始めた。ペルー競馬界初のキャンディライド種牡馬である。ニューイヤーズデイ産駒のバーボンレゾリューション(Bourbon Resolution)は、ヒーナ・サンタ・ロサ牧場で種牡馬入りした。同牧場にはヤザマーン(Yazamaan)も繋養されている。



落馬事故による死亡・引退


 5月7日のモンテリーコ競馬場1Rにて、1番人気のコモカニョン号(Como Cañón)がゴール直前で左前脚を骨折し、騎乗していたフアン・エウヘニオ・エンリケス騎手が落馬した。トップスピードでの落馬だったため、エンリケス騎手はまったく受け身をとれず、頭から地面に叩きつけられた。病院に搬送されたときにはすでに亡くなっていた。27歳だった。


 2011年3月19日にデビューしたエンリケス騎手は、ペルーでもっとも将来を嘱望された若手騎手であり、トップジョッキーの1人だった。2014年、弱冠20歳のとき、リデリス号(Lideris)に騎乗して地元ペルーで開催されたGⅠラティーノアメリカーノを優勝した。2018年9月には通算1000勝を達成、これまで1306勝をあげた。2022年からはアメリカでも騎乗する予定だった。


■ 2014年GⅠラティーノアメリカーノ



 ブラジルとアルゼンチンで活躍したアルタイル・ドミンゴス騎手も落馬による怪我を理由に現役を引退した。ドミンゴス騎手は、5月1日のGⅠモンテビデオ(ダ1500m - 2歳)でゴテオキー(Goteo Key)に騎乗した際、最後の直線で馬の故障によって頭から地面に叩きつけられた。10分間意識不明だったものの、幸いにも大きな怪我はなく、5月6日にはレースに復帰して勝ち星もあげた。だが、5月8日のレース後に視野不良を訴え、再度休養を強いられた。復帰を目指して療養していたが症状が良くなることはなく、幾度もの精密検査の結果、左目の視神経を断裂していることがようやく判明した。今後症状が回復する見込みはなく、医師からは引退を勧められ、ドミンゴス騎手も引退を受け入れた。


 アルタイル・ドミンゴス騎手は1981年にアルゼンチン・ミシオネス州のベルナルド・デ・イリゴージェンで生まれたが、幼少期にブラジルへ引っ越したためブラジル国籍である。サンパウロの競馬学校に入学して騎手になると、2度のサンパウロ・リーディングを獲得した。2008年にはトップハット(Top Hat)で、2013年にはエアロゾル(Aerosol)でGⅠブラジル(芝2400m - 3歳以上)を優勝している。


 2009年からアルゼンチンに拠点を移すと、ラ・プロビデンシア牧場の主戦騎手として勝利を積み重ねた。カルロス・ペジェグリーニなどGⅠ4勝をあげたアルゼンチンの歴史的名馬ハイハッピー(Hi Happy)、GⅠ3勝のエルマーゴット(El Margot)に加え、オジャグア、フアイナ、キャンディーネバーダなど日本で繁殖牝馬となった馬の手綱も握った。2014年と15年にはアルゼンチン最優秀騎手に選出された。アルゼンチン通算2093勝をあげ、うちGⅠは38勝である。


■ ドミンゴス騎手の引退のきっかけとなった事故



 アルゼンチンのフランシスコ・ゴンサルヴェス騎手も落馬に苦しんだ1年だった。2021年に入って3ヶ月で167勝と驚異的なペースで勝ち星を積み重ねたが、4月17日のパレルモ競馬場4Rで落馬して左鎖骨を骨折、離脱を強いられた。6月2日に復帰したものの、7月19日にまたもや落馬で右足首を骨折した。最終成績は399勝。落馬がなければ、年間500勝は優に超えていた。



◇ 海外における南米馬の成果


 2021年も南米産馬が世界中で活躍した。その中でも南米競馬にとって転機となるような1勝だったのが、チリ産馬ルックペン、香港馬名ではパンフィールド(Panfield)が優勝したGⅠチャンピオンズ&チャターカップである。南米馬が香港GⅠを勝ったことで、「ヨーロッパやオーストラリアから高値で馬を買うよりも、南米の優秀な馬を安価で勝ったほうが効率的ではないか」という風潮が香港の馬主の間に生まれた。2021年のチリ・ダービーを優勝したプレパランテも、ウイニングドラゴン(Winning Dragon)と名を変えて香港に移籍した。


 だが、香港の馬主が目をつけたのはチリ産馬ではなくブラジル産馬だった。2000ギニーの勝ち馬ウットーリ(Uttori)、3冠競走の2冠目の勝ち馬クーロエカミーチャ(Culo E Camicia)、GⅠで2度の2着があるオリンピックコルチノイ(Olympic Korchnoi)、GⅠ2勝のオルフェネグロ(Orfeu Negro)、サンパウロ地区のGⅠを勝ったイエニフォーチュン(Iene Fortune)と、2021年のブラジル3歳戦線で活躍した馬たちが軒並み香港に購入された。サンパウロ・ダービー馬プラネタリオ(Planetário)も香港に行くのではないかと噂されている。


 この話、実は日本にもまったく無関係というわけではない。香港はブラジルから優秀な馬を集めている。ブラジルの優秀な馬、イコール、アグネスゴールド産駒である。上述した馬の中では、クーロエカミーチャ、オリンピックコルチノイ、オルフェネグロがアグネスゴールド産駒である。近い将来、香港で日本ゆかりの血統が躍動するかもしれない。


 チリ産馬では他にも、カリブランコ(Cariblanco)が1月30日にサウジアラビアのGⅠサウジ国王杯(二聖モスクの守護者)を優勝した。入線は僅差の2着だったが、1着入線のデレヴォ(Derevo)がレース後にドーピングで失格となったため、カリブランコが1着に繰り上がった。


■ GⅠチャンピオンズ&チャターカップ



 南米競馬に転機を与えたのがチリ馬なら、歴史を作ったのはウルグアイ馬である。


 2020年12月、ウルグアイに拠点を置くアントニオ・シントラ調教師の管理する6頭がドバイ遠征を行なった。2020年のウルグアイ・ダービー馬エルパトリオータ(El Patriota)はアル・バスタキヤ・トライアル(ダ1900m - 3歳)を優勝し、UAEダービーに出走した。2019年の2冠馬アフステフィスカル(Ajuste Fiscal)は、マクトゥーム・チャレンジR1で3着、R2で5着に入り、ドバイWCに出走を果たした。元ウルグアイ調教馬としてはアルゼンチン産馬のインバソール(Invasor)が2007年にドバイWCに出走したが、ウルグアイ産馬がドバイWCに出走するのは史上初めてだった。


 2022年も多くのウルグアイ馬がサウジアラビア・ドバイ遠征を行なう。そのうちの1頭クオリティーブーン(Quality Boone)は、12月23日に早くもメイダン競馬場で出走し、強烈な末脚で差し切り勝ちをおさめた。南米選手権を優勝したアエロトレン(Aero Trem)は12月9日にサウジCに選出され、順調ならば出走する。サウジCに南米産馬が出走するのは史上初である。ウルグアイ馬のレベルは着実に上がっている。


■ アル・バスタキヤ・トライアル



 アメリカではアルゼンチンからの移籍組が躍動した。アグネスゴールド産駒のインラヴ(In Love)は10月9日のGⅠキーンランド・ターフ・マイル(芝1600m - 3歳以上)を優勝し、BCマイルに駒を進めた。昨年はイバール(Ivar)がキーンランド・ターフ・マイルの前身となるシャドウェル・ターフ・マイルを制しているため、アグネスゴールド産駒のブラジル産の元アルゼンチン調教馬によるレース連覇となった。


 そのイバールは、2021年は勝ち星をあげられなかったものの、2年連続でBCマイルに出走して3着と好走した。この馬がアメリカのトップクラスに位置していることを改めて証明した。2022年も引き続き注目すべき南米馬である。


 インラヴ、イバールと同じくパウロ・ロボ調教師の管理馬でヒオ・ドイス・イルマノス牧場の生産・所有馬としては、トレジャービーチ産駒のインペラドール(Imperador)が9月11日のGⅡキャルメット・ターフ・カップS(芝2400m - 3歳以上)を優勝した。この勝利でBCターフへの優先出走権を得たが、残念ながら体調が整わず本番は回避となってしまった。


■ GⅠキーンランド・ターフ・マイル


■ GⅡキャルメット・ターフ・カップ



 BCディスタフにはアルゼンチン産馬ブルーストライプ(Blue Stripe)がフランキー・デットーリ騎乗で参戦した。5月の国内GⅠクリアドーレスを優勝して優先出走権を獲得すると、即座に渡米して準備を重ねた。半姉ブループライズ(Blue Prize)との姉妹制覇が期待されたが、結果はマルシュロレーヌの7着に敗れた。だが、アメリカ初戦がいきなりBCディスタフというのはさすがに荷が重く、まだ若い馬なので、2022年以降はさらに良くなるだろう。


 アルゼンチン競馬にとって惜しまれるのは、グレートエスケープ(Great Escape)の突然死である。2020年のアルゼンチン・ダービーを15馬身差で圧勝してアメリカに移籍し、6月26日のデビュー戦では5着に敗れたものの、最後方から鋭い末脚を見せていた。将来性は高かったが、7月の調教後に突然倒れてそのまま亡くなった。心臓発作と見られている。


 2022年もアルゼンチン勢の活躍が世界中で見られるだろう。2019年の2冠馬ミリニャーケ(Miriñaque)、2021年の2冠馬イルウィン(Irwin)、GⅠダルド・ロチャ(ダ2400m - 3歳以上)の勝ち馬スランスラン(Zuran Zuran)が中東遠征を行なうことが決まった。


 ブラジル産馬では、ホルストンの香港GⅢクイーン・マザー・メモリアル・カップ(芝2400m - 3歳以上)優勝があった。現在はバターフィールド(Butterfield)と名を変えたこの馬の勝利も、ルックペンの勝利と同様に、香港馬主による南米馬購入の流れを作るのに大きく貢献した。


 2020年からアメリカの短距離路線をにぎわせたジョリーオリンピカ(Jolie Olímpica)は、2021年半ばよりカナダに移籍し、7月24日にGⅡナッソーS(芝1600m - 4歳以上牝馬)を勝利した。11月にファシグ・ティプトンのセールに上場され、日本の下河辺牧場に購入された。


 前述のとおり、多くのブラジルGⅠ馬が香港で走ることになる。だが、2022年でもっとも注目すべきブラジル馬は、アメリカに移籍したアグネスゴールド産駒のジャネールモネイ(Janelle Monae)である。2021年はブラジル牝馬3冠を無敗で制し、6月に渡米した。過去アメリカに渡ったブラジル3冠牝馬はいずれも重賞を勝つなど結果を残したため、ジャネールモネイの成功も間違いないだろう。


■ GⅡナッソーS




◇ ベネズエラに怪物牝馬現る


 2021年、ベネズエラに怪物が現れた。サンドバレーラ(Sandovalera)というキングセラフ産駒の3歳牝馬である。2020年12月12日のデビュー戦を白星で飾ると、年明けからGⅡ、GⅢと連勝をおさめ、世代の主役に躍り出た。この後、管理していたネルソン・カスティージョ調教師が別の管理馬(ラッフスター)に関するトラブルで資格停止処分を科されたため、サンドバレーラはリカルド・ロシージョ調教師の下に移籍した。


 転厩のトラブルも何のその、サンドバレーラはベネズエラ牝馬3冠競走の第1戦目となる6月27日のGⅠイポドロモ・ラ・リンコナーダ(ダ1600m - 3歳牝馬)を7馬身差、7月18日のGⅠプレンサ・イピカ・ナシオナル(ダ2000m - 3歳牝馬)を8馬身差、8月8日のGⅠヘネラル・ホアキン・クレスポ(ダ2400m - 3歳牝馬)も8馬身差で勝利し、ベネズエラ競馬史上13頭目となる牝馬3冠を達成した。


 偉業はこれに留まらない。7月25日、2冠目のプレンサ・イピカ・ナシオナルから連闘で牡馬2冠目のGⅠクリーア・ナシオナル(ダ2000m - 3歳)にも出走し、牡馬を相手にしながら4馬身差の快勝をおさめた。牡牝合わせて6冠中4冠を、7戦7勝と無敗で制覇した。


 9月12日のGⅡで再び牡馬を撃破すると、10月3日のGⅠクルス・デル・アビラ(ダ1900m - 3歳以上牝馬)で初めて古馬と対決した。2019年の3冠牝馬アフロディータデパドゥア(Afrodita De Padua)との3冠馬対決となったこの1戦を、2着に10馬身もの大差をつけて優勝した。9戦9勝、重賞8連勝。もはやベネズエラ国内に敵は見当たらない。


 12月5日、サンドバレーラはプエルトリコで行なわれた中米選手権クラシコ・デル・カリベ(ダ1800m - 3歳)にベネズエラ代表として出走した。圧倒的1番人気に支持されたが、ラシックスの使用問題に巻きこまれ、レース中に鼻出血を起こして最下位に敗れた。無事にベネズエラに帰国したが、今後については未定である。競走能力に影響がないことを願う。


■ GⅠイポドロモ・ラ・リンコナーダ


■ GⅠプレンサ・イピカ・ナシオナル


■ GⅠヘネラル・ホアキン・クレスポ



 2021年はペルーでも2006年ミュラー以来15年ぶりとなる3冠馬が誕生した。アルゼンチンのフィルマメント牧場で産まれたスーパーセイヴァー産駒のスーペルナオ(Súper Nao)である。4冠目となるGⅠアウグスト・B・レギーア(芝2800m - 3歳)は芝を嫌って回避したため、1992年スタッシュ(Stash)以来29年ぶりとなる4冠達成はならなかった。今後は4月2日にチレ競馬場で開かれる南米選手権を目標に据える。


 ちなみに、GⅠアウグスト・B・レギーアを勝利したのはスーペルトゥルコ(Súper Turco)であり、今年のペルー4冠競走はアルゼンチン・フィルマメント牧場生産のスーパーセイヴァー産駒が総取りとなった。



◇ 2022年の展望


 2021年は多くの種牡馬が亡くなり、多くの種牡馬が導入されたが、入れ替わりの結果が現れるのはまだ先のことであり、来年どうこうという話ではない。2022年でもっとも注目、いや、もっとも警戒すべきはオミクロン株である。


 12月末から南米各国で感染者が増えている。特に、アルゼンチンでは数千人の単位で推移していたが、クリスマス明けから1日の感染者数が2万人を超え、12月30日には5万人を超えた。競馬開催の中止という最悪のシナリオも考えられるが、個人的にはその可能性は低いと考える。コロナ禍での競馬運営が安定している現状で再度の中止となれば、2020年以上の反発が必至だからである。状況が深刻になったとしても無観客開催までであり、2022年も日程は順調に消化されるだろう。


 ところで、ドーピング問題はいったいいつになったら改善されるのだろうか。国を問わず、毎年のようにGⅠ競走でドーピングによる失格馬が出る。そのたびにドーピング検査の厳格化が訴えられるのだが、目標には掲げられるものの、進歩はまったく見られない。2022年は少しでも良くなってほしいと願うが、その願いも結局は毎年恒例なのである。


 南米馬による海外遠征、とりわけ中東遠征の機運が高まっているのはポジティヴな面である。アメリカやヨーロッパに遠征するより、中東に遠征したほうが勝機がある。しかも、南米の重賞競走を勝つよりも中東の一般競走を勝ったほうがレース賞金が高く、世界へのアピールにも繋がる。主にこの2点が中東遠征を加速させる要因である。2021年も南米馬による海外GⅠ勝ちがあったが、2022年はさらに多くの成果を残せるに違いない。個人的には、南米産馬が南米外で重賞を15勝、GⅠを5勝はできるという予想である。


 新型コロナウイルスでどん底を味わった南米競馬だが、2021年でどうにか回復することができた。2022年は上昇気流に乗りたいところである。



◇ 重賞結果


【アルゼンチン】

https://www.keiba-latinamerica.com/group-race-argentina2021


【チリ】

https://www.keiba-latinamerica.com/group-race-chile2021


【ウルグアイ】

https://www.keiba-latinamerica.com/group-race-uruguay2021


【ペルー】

https://www.keiba-latinamerica.com/group-race-peru2021


【ベネズエラ】

https://www.keiba-latinamerica.com/group-race-venezuela2021


【ブラジル】

https://www.keiba-latinamerica.com/group-race-brasil2021



◇ 3冠(4冠)競走結果


【アルゼンチン】

① ポージャ・デ・ポトリージョス

イルウィン(Irwin)

https://youtu.be/nydgOl03tTM


② ジョッキー・クルブ

ソディアカル(Zodiacal)

https://youtu.be/wmVWeU6Zxbo


③ ナシオナル

イルウィン(Irwin)

https://youtu.be/pkwX-3jk2rY



【チリ】

① エル・エンサージョ

イナダマス(Y Nada Más)

https://youtu.be/1Wau8A5a1mI


② セントレジャー

ニィケンセ(Ñiquense)

https://youtu.be/In79unga9KQ


③ エル・デルビー

2022年2月6日開催



【ウルグアイ】

① ポージャ・デ・ポトリージョス

プレリュードライ(Prelude Rye)

https://youtu.be/UJa6yWK6rug


② ジョッキークルブ

ラウンドオブアプローズ(Roundofapplause)

https://youtu.be/XK8z_L9HfSA


③ ナシオナル

プレリュードライ(Prelude Rye)

https://youtu.be/X0QZm-gKteg



【ペルー】

① ポージャ・デ・ポトリージョス

スーペルナオ(Súper Nao)

https://youtu.be/QBtAJEN3UAE


② リカルド・オルティス・デ・セバージョス

スーペルナオ(Súper Nao)

https://youtu.be/3xBZaTCaJ1A


③ デルビー・ナシオナル

スーペルナオ(Súper Nao)

https://youtu.be/UvBkdmQYWA8


④ アウグスト・B・レギーア

スーペルトゥルコ(Súper Turco)

https://youtu.be/uEmbzcb4LIc



【ベネズエラ】

牡① ホセ・アントニオ・パエス

パーセキューテッド(Persecuted)

https://www.youtube.com/watch?v=2PH3mKICzfc


牡② クリーア・ナシオナル

サンドバレーラ(Sandovalera)

https://www.youtube.com/watch?v=Zdw_G8gNEDM


牡③ レプブリカ・ボリバリアーナ・デ・ベネスエラ

マックスセキュリティー(Max Security)

https://youtu.be/fqyftkelv44


牝① イポドロモ・ラ・リンコナーダ

サンドバレーラ(Sandovalera)

https://www.youtube.com/watch?v=CfQV_n7QDl0


牝② プレンサ・イピカ・ナシオナル

サンドバレーラ(Sandovalera)

https://youtu.be/afRtKlA9S1k


牝③ ヘネラル・ホアキン・クレスポ

サンドバレーラ(Sandovalera)

https://www.youtube.com/watch?v=eojyizgEOgQ&t=35s



【ブラジル】

リオ牡① エスタード・ド・ヒオ・ヂ・ジャネイロ

ウットーリ(Uttori)

https://youtu.be/zO9pDyf6FRU


リオ牡② フランシスコ・エドゥアルド・イ・リンネオ・エドゥアルド・ヂ・パウラ・マシャード

クーロエカミーチャ(Culo E Camicia)

https://youtu.be/PWCODgbab7M


リオ牡③ クルゼイロ・ド・スル

オリンピッククレムリン(Olympic Kremlin)

https://youtu.be/PadGzXySEIk


リオ牝① エンヒキ・ポソーロ

ジャネールモネイ(Janelle Monae)

https://youtu.be/CTQF6vlxkek


リオ牝② ヂアナ

ジャネールモネイ(Janelle Monae)

https://youtu.be/CWGGA2hcADU


リオ牝③ ゼリア・ゴンザーガ・ペイショット・ヂ・カストロ

ジャネールモネイ(Janelle Monae)

https://youtu.be/iL47px-WjF8



サン牡① イピランガ

オルフェネグロ(Orfeu Negro)

https://youtu.be/C9HxTwWsTKw


サン牡② ジョッキー・クルブ・ヂ・サンパウロ

イエニフォーチュン(Iene Fortune)

https://youtu.be/4F4wiZYfWBU


サン牡③ デルビー・パウリスタ

プラネタリオ(Planetário)

https://youtu.be/tt3xOKR7CPo


サン牡④ コンサグラサン

ダイヴマスター(Dive Master)

https://youtu.be/Ytn8ViYdLc4


サン牝① バラン・ヂ・ピラシカーバ

オリンピックラスパルマス(Olympic Las Palmas)

https://youtu.be/RuRqyjZgTts


サン牝② エンヒキ・ヂ・トレード・ララ

マカダミア(Macadamia)

https://youtu.be/7KoZCmdU0bg


サン牝③ ヂアナ

オリンダドイグアス(Olinda Do Iguassu)

https://youtu.be/J9eP3erGW7s


サン牝④ プレジデンチ・ジョゼー・ボニファシオ・コウチーニョ・ノゲイラ

オリビアドイグアス(Olívia do Iguassu)

https://youtu.be/yXkYamVaKCo



◇ リーディング


【アルゼンチン】

・騎手リーディング

1位:フランシスコ・ゴンサルヴェス(399勝/201,054,324ペソ)

2位:ウィリアム・ペレイラ(326勝/160,426,022ペソ)

3位:オルテガ・パボン(211勝/105,945,580ペソ)

4位:ブライアン・エンリケ(226勝/104,644,039ペソ)

5位:フアン・ビジャグラ(160勝/83,251,848ペソ)


・種牡馬リーディング

1位:ローマンルーラー(154勝/63,623,517ペソ)

2位:イークワルストライプス(115勝/57,674,575ペソ)

3位:フォーティファイ(90勝/56,806,730ペソ)

4位:シティースケープ(94勝/56,675,911ペソ)

5位:オーペン(109勝/55,845,960ペソ)



【チリ】

・騎手リーディング

1位:ハイメ・メディーナ(259勝/1,262,919,000ペソ)

2位:ベンハミン・サンチョ(229勝/812,160,000ペソ)

3位:ホアキン・エレーラ(1196勝/920,786,000ペソ)

4位:ホルヘ・ゴンサーレス(176勝/916,756,000ペソ)

5位:フェリペ・エンリケス(157勝/598,672,000ペソ)


・種牡馬リーディング

1位:コンスティテューション(128勝/1,021,381,125ペソ)

2位:グランドダディー(221勝/993,556,679ペソ)

3位:ヴェラッツァーノ(177勝/835,402,000ペソ)

4位:シーキングザダイヤ(184勝/821,316,000ペソ)

5位:ジェモロジスト(204勝/766,417,845ペソ)



【ウルグアイ】

・騎手リーディング

1位:エクトル・ラソ(125勝/34,442,518ペソ)

2位:パブロ・ロドリゲス(92勝/24,324,835ペソ)

3位:ルイス・カセレス(74勝/21,846,906ペソ)

4位:デイビーディ・ガイエール(73勝/20,241,434ペソ)

5位:ウァルデマール・マシエル(72勝/18,767,692ペソ)


・種牡馬リーディング

1位:エクレシアスティック(125勝/30,126,620ペソ)

2位:トリニバーグ(49勝/17,815,788ペソ)

3位:アルコラーノ(50勝/16,888,879ペソ)

4位:ポッセ(70勝/15,706,627ペソ)

5位:T. H. アプルーヴァル(40勝/14,615,685ペソ)



【ペルー】

・騎手リーディング

1位:マルティン・チュアン(170勝/799,043ソル)

2位:ミゲル・ビルカリーマ(112勝/608,981ソル)

3位:カルロス・トゥルヒージョ(90勝/571,287ソル)

4位:ビクトル・サラサール(84勝/466,431ソル)

5位:マリアーノ・アレーナス(69勝/403,025ソル)


・種牡馬リーディング

1位:サウスデール(75勝/411,858ソル)

2位:ヤザマーン(68勝/334,928ソル)

3位:ミールペナルティー(71勝/328,909ソル)

4位:リヴィエラカクテル(75勝/283,675ソル)

5位:カンフーマンボ(49勝/266,076ソル)



【ベネズエラ】

※通貨切り下げが発生したため正確な賞金額不明

・騎手リーディング

1位:シプリアーノ・ヒル(59勝)

2位:ハイメ・ルーゴ(50勝)

3位:フランシスコ・ケベード(43勝)

4位:ジェファーソン・ディアス(39勝)

5位:ウィルフレード・バスケス(25勝)


・種牡馬リーディング

1位:キングセラフ(29勝)

2位:ビッグプレーリー(29勝)

3位:シャンプラン(38勝)

4位:ヴァケーション(30勝)

5位:ユピテルプルウィウス(35勝)



【ブラジル】

※ブラジルはシーズン制だが今回は年間成績で算出。

・騎手リーディング

1位:ブルーノ・ケイロス騎乗(185勝/2,518,360レアル)

2位:レアンドロ・エンヒキ(158勝/1,965,539レアル)

3位:ヘンダーソン・フェルナンデス(88勝/1,718,012レアル)

4位:ジョルジ・ヒカルド(105勝/1,358,600レアル)

5位:ヴァルドミーロ・ブランディー(78勝/1,067,888レアル)


・種牡馬リーディング

1位:アグネスゴールド(154勝/2,554,068レアル)

2位:ワイルドイヴェント(76勝/1,187,163レアル)

3位:コディアックカウボーイ(82勝/1,122,231レアル)

4位:プットイットバック(87勝/1,115,749レアル)

5位:フォレストリー(72勝/885,759レアル)



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

Twitter : @koyakinoshita24