• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

南米競馬レポート2021

◇ 続・コロナ禍での開催


 2020年、南米競馬は新型コロナウイルスによって大惨事とも言える被害を受けた。すべての国で競馬開催がストップした。ウルグアイとブラジルは比較的早期に開催を再開することができたが、チリとアルゼンチンは約半年におよぶ開催中止を強いられた。これまでも自然災害などで開催不能に陥ることはあったが、これほど長い期間の中断は競馬史上初めてだった。再開後も無観客での開催を余儀なくされた。


 競馬産業は大きなダメージを受けた。日本のようにインターネットで馬券を買う環境が整備されておらず、インターネットで馬券を買うという文化も根付いているわけではないので、収入・収益面での損害は大きかった。競馬再開を求める関係者による抗議デモが各地で発生した。