• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

スペイン3冠最終戦ビリャメホールはドミゴーが復活の勝利


写真:Hipódromo de La Zarzuela(@HipodromoMadrid) https://twitter.com/HipodromoMadrid/status/1442097977007370248

 9月26日、スペインのサルスエラ競馬場でカテゴリーA競走ビリャメホール(芝2800m - 3歳)が行なわれた。このレースはスペインのセントレジャーであり、スペイン3冠競走の最終戦にあたる。


 レースは9頭立てで行なわれた。ビリャパディエルナ(スペイン・ダービー)を勝った⑧ホワイトベイ(White Bay)が2冠に挑戦。ダービーで2着だったアルバロ・オドリオソーラ所有の③ダンコ(Danko)はリベンジを狙う。⑨イネス(Inés)はベアモンテ(スペイン・オークス)の2着馬で、出走唯一の牝馬となった。この3頭が上位人気に支持された。


 ホワイトベイがやや出遅れたものの、各馬そろったスタートを決めた。①コブレセス(Cobreces)が逃げ、④ディファインド(Defined)が2番手につけた。ラウール・ラモス騎乗のホワイトベイは最後方からの追走となった。直線に入ると、ホワイトベイが絶好の手応えで外から伸びてきて2冠達成かと思われたが、馬群の真ん中からリカルド・ソウザ騎乗の4番人気⑤ドミゴー(Domi Go)が抜け出し、ホワイトベイを1/2馬身差押さえて優勝した。良馬場の勝ちタイムは2分59秒57。3着には牝馬のイネスが入った。


 ドミゴーは父イヴァウッド、母マスカラ、その父ムトトという血統の3歳牡馬。2018年3月3日にアイルランドで産まれた。タタソールズ社のセールでスペインの馬主マルトゥルによって1万4000ユーロで落札され、スペインのロマン・マルティン調教師の管理馬となった。


 2020年8月15日のサン・セバスティアン競馬場1Rでデビューし、後のダービー2着馬ダンコに7馬身差をつける圧勝をおさめた。2歳時は3戦3勝と無敗。この世代の主役とみなされた。しかし、シメーラ(スペイン2000ギニー)では5着、ビリャパディエルナでは6着と、3歳上半期は不調に苦しんだ。下半期初戦となった7月25日のレースで3歳初勝利をあげると、2歳時に見せたような本来のパフォーマンスを取り戻し、今回のビリャメホールで上半期の悔しさを晴らした。通算成績は8戦5勝。


「ビリャメホールを勝つのはこれで3回目だが、初めて勝ったかのように感動している。距離については自信を持っていた。素晴らしいレースであり、最後は200mは素晴らしい勝負だった。騎手は良い騎乗をしてくれた。調教師も素晴らしい仕事をしてくれた。上半期に結果を出せなかったのは、馬主である私のミスだった。走らせるべきではなかった。今後については未定である。馬は一生懸命走ったし、厳しいレースをした。まずは回復に努めたい」と、馬主はレース後のインタビューで述べた。


 次走は未定とのことだが、もし今年もう1回使うとなれば、10月17日にサルスエラ競馬場で行なわれるカテゴリーA競走メモリアル・ドゥケ・デ・トレード(芝2400m - 3歳以上)になるだろう。


 ビリャメホールをもって、2021年のスペイン3冠競走が終了した。各レースの結果は以下のとおりである。


① シメーラ:ワッツアップ(What's Up)

https://www.lascarreras.com/vod/53af06b51301272625cfe659f957b8fe/play


② ビリャパディエルナ:ホワイトベイ(White Bay)

https://www.lascarreras.com/vod/77697f43d68080f92ccd364fd599af7b/play


③ ビリャメホール:ドミゴー(Domi Go)

https://www.lascarreras.com/vod/8e7c1ae0078ffc4ccd1e541b7983ce79/play



 内容が面白かった・役に立ったという方は、ハートボタンのクリックや、SNSのフォロー、サポートなどをよろしくお願いします。HP運営のモチベーションにつながります。


----------

木下 昂也(Koya Kinoshita)

Twitter : @koyakinoshita24

G-mail : kinoshita.koya1024@gmail.com

サポート : https://www.keiba-latinamerica.com/donation