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GⅠステュワーズ・カップはジェネラルジェイエヌが勝って大波乱

 12月3日、トリニダード・トバゴのサンタ・ローサ競馬場でGⅠステュワーズ・カップ(ダ1200m - 2上)が行なわれた。


 今年は13頭で争われた。GⅠミッドサマーとGⅠトリニダード・ダービーSの2冠を達成した牝馬の⑬ソカハーモニー(Soca Harmony)と、1冠目のGⅠギニーズでソカハーモニーを破った騙馬の①クラウンプリンス(Crown Prince)という2頭の3歳馬に注目が集まった。



 古馬では3連勝中の⑦パッタパッタ(Patta Patta)、GⅠ2勝の⑥メイキングヘッドラインズ(Making Headlines)が人気になった。


 悪天候による不良馬場でのレースとなった。⑫スーパーバード(Super Bird)がハナを切り、③ジェネラルジェイエヌ(General JN)が2番手につけた。1番人気のソカハーモニーは3,4番手を追走した。


 3コーナー付近でジェネラルジェイエヌが先頭に躍り出た。直線では粘るジェネラルジェイエヌと、後方からじわじわとポジションを上げていった⑧トップオブザゲーム(Top Of The Game)の叩き合いとなり、この争いをディロン・ヘラワン騎乗の6番人気ジェネラルジェイエヌが制して勝利した。勝ちタイムは1分13秒00。


 3/4馬身差の2着に5番人気のトップオブザゲーム。3着には 99/1 という最低人気の⑨ジャストエクスヘイル(Just Exhale)が追い込んできたため、大波乱の結果となった。



 ジェネラルジェイエヌは父フォレストデンジャー、母シートリーティー、その父ローオブザシーという血統の7歳牡馬。2015年4月1日にジャマイカのエヴァーグレーズ牧場で産まれた。


 トリニダード・トバゴ競馬史に残る馬である。3歳時の2018年にGⅠギニーズを13馬身差で圧勝すると、GⅠミッドサマーも勝利してトリニダード・トバゴ2冠馬となった。GⅠトリニダード・ダービーでは2着に敗れ、惜しくも3冠達成はならなかった。


 古馬になってからも好走を続け、一昨年と昨年のこのレースでは2着に入った。しかし、今年は1月のGⅢで7頭立ての6着。前走のハンデ戦は9頭立ての最下位に敗れたため、人気を大きく落とした。古豪が2018年以来4年ぶりとなるGⅠ制覇を果たした。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

Twitter : @koyakinoshita24

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Mail : kinoshita.koya1024@gmail.com

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Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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