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3冠濃厚か?トリニダード・トバゴ3冠初戦のGⅠギニーズは牝馬インザヘッドラインズが圧勝

 5月30日、トリニダード・トバゴのサンタ・ローサ競馬場でGⅠギニーズ(ダ1800m - カリブ産3歳)が行なわれた。トリニダード・トバゴ3冠競走の初戦である。


 今年は8頭立てとなった。しかし、①ファイヤークラッカー(Firecracker)が発走直前にゲート内で暴れて除外となり、7頭で争われることになった。


 ②インザヘッドラインズ(In The Headlines)が単勝オッズ 1/2 という圧倒的1番人気に支持された。デビュー戦となった2月のGⅢロイヤル・カラーズを5 1/2馬身差で快勝。前走のGⅢチーフ・コマンダーも3馬身差の勝利と、2戦2勝でここに挑む。


 5/1 の2番人気には⑧アングリーバード(Angry Bird)が推された。4月10日のレース、4月29日のレースと連勝中である。



 大外枠からアングリーバードがハナを切ろうとしたが、最初のコーナーで枠の差を活かして③ハーツギャップ(Harts Gap)が先頭に立った。2番手には1番人気のインザヘッドラインズがつけ、アングリーバードは結局4番手を追走した。


 残り800mを過ぎたところで早くもインザヘッドラインズが逃げ馬を捕まえて先頭に立つと、あとは独壇場。後続はまったくついてこれず、トリスタン・フィリップス騎乗のインザヘッドラインズが2着に7 1/4馬身もの差をつけて勝利した。勝ちタイムは1分56秒00。


 2着には追いこんだ5番人気の⑥セオリーオブカラーズ(Theory Of Colours)が入った。3着は3番人気の④ブラインディングライツ(Blinding Lights)だった。アングリーバードは積極的にインザヘッドラインズを捕まえにいったが、逆に潰されて4着に敗れた。



 インザヘッドラインズは父ヘッドラインニューズ、母ビーズパッション、その父プリサイススウィープという血統の3歳牝馬。2020年3月25日にトリニダード・トバゴのダイアン・スコットさんが生産した。


 2023年2月25日のGⅢロイヤル・カラーズ・クラシックでデビューし、これを5 1/2馬身差で快勝した。続く4月10日のGⅢチーフ・コマンダー・クラシックも3馬身差で勝利した。無傷の3連勝でトリニダード・トバゴ3冠競走の1冠目を手に入れた。通算成績は3戦3勝(重賞3勝)。


 トリニダード・トバゴ3冠競走の2戦目であるGⅠミッドサマー・クラシックは、少し間が空いて8月の第1週に開催される予定である。ここまで圧倒的なパフォーマンスを見せられると、3冠を期待するなというほうが無理である。



 

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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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【Mail】 kinoshita.koya1024@gmail.com

【HP】 https://www.keiba-latinamerica.com/

Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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