
木下 昂也(Koya Kinoshita)
GⅠウルグアイ・ダービーを展望

写真:Más Hípica TV https://twitter.com/MasHipica/status/1455675170371170311
11月7日、ウルグアイのマローニャス競馬場でGⅠナシオナル(ダ2500m - 3歳)が行なわれる。このレースはウルグアイ3冠競走の最終戦であり、ウルグアイのダービーに相当する。今年は11頭が出走する。
注目が集まるのは、プレリュードライ(Prelude Rye)とラウンドオブアプローズ(Roundofapplause)の2頭のアルゼンチン産馬である。
キャッチャーインザライ産駒のプレリュードライは、9月5日に行なわれた1冠目のGⅠポージャ・デ・ポトリージョス(ダ1600m - 3歳)を優勝した。大混戦の1戦で、プレリュードライは7番人気の伏兵だった。まぐれの1発ではないかと思われていたが、2冠目のGⅠジョッキークルブ(ダ2000m - 3歳)でも2着に入り、世代上位の実力の持ち主であることを証明した。鞍上はパブロ・ロドリゲス騎手が務める。
そのプレリュードライをジョッキークルブで倒したのが、フェデリコ・ピーリッツ騎乗のフォーティファイ産駒ラウンドオブアプローズである。ポージャ・デ・ポトリージョスでは5着に敗れたが、距離延長で素質を開花させた。大外からの発走をどのように克服するか見物である。
2強に迫れそうなのが、1枠1番を引いたフィリップソン所有のピンゴ(Pingo)である。ポージャ・デ・ポトリージョスではプレリュードライの2着に敗れた。2冠目のジョッキークルブは回避し、10月24日に地元で行なわれた競馬の南米選手権GⅠラティーノアメリカーノに登録したが、無理はせずにダービーに狙いを定めてきた。デビュー戦の7着を除けば5戦連続で連対中という堅実さは魅力充分。問題は2500mという距離だろう。
前哨戦のGⅠクリアドーレス・ナシオナーレス(ダ1800m - 3歳)を鋭い末脚で勝利したパーフェクトラヴ(Perfect Love)にも勝機がある。1 1/2馬身という着差以上の完勝であり、距離が伸びてさらに良くなるイメージを植えつけてくれた。管理するのはウルグアイNo.1のアントニオ・シントラ調教師。結果次第ではドバイ遠征をすると早くも明言した。
【筆者予想】
◎パーフェクトラヴ
〇ピンゴ
▲プレリュードライ
△ラウンドオブアプローズ
■ GⅠポージャ・デ・ポトリージョス
■ GⅠジョッキークルブ
■ GⅢクリアドーレス・ナシオナーレス
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木下 昂也(Koya Kinoshita)
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