• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

2022年もウルグアイ馬がドバイに挑む

 今年のドバイ開催には、ウルグアイからの遠征馬が出走した。アフステフィスカル(Ajuste Fiscal)エルパトリオータ(El Patriota)アッパークラス(Upper Class)アルモラディ(Almoradi)トランカフェッロ(Trancaferro)の5頭である。5頭はいずれもウルグアイNo.1調教師であるアントニオ・シントラ調教師の管理馬である。


 アフステフィスカルはマクトゥーム・チャレンジR1で5着、R2で3着と好走し、ウルグアイ産馬として史上初めてドバイWCに出走した。エルパトリオータは1月28日のアル・バスタキヤ・トライアルを勝利した。新型コロナウイルスが猛威を振るう中での輸送はトラブル続きだったが、そうした困難を乗り越えて、ウルグアイ競馬は充分な成果をあげたと言える。


 開催終了後、アフステフィスカル、エルパトリオータ、アッパークラスの3頭はイギリスのニューマーケットへ飛び、そこで来年のドバイ開催に向けて調整されることになった。今年11月に再びドバイの地を踏み、すでに検疫を終えて軽めの調教を行なっている。


 この3頭に加えて、今年もウルグアイから5頭がドバイに遠征することが18日に決まった。アエロトレン(Aero Trem)ダマヂフェッホ(Dama De Ferro)パーフェクトラヴ(Perfect Love)ノパージャナー(Nopaya Naa)クオリティーブーン(Quality Boone)である。5頭はアントニオ・シントラ調教師の管理馬である。


「5頭は12月2日にウルグアイからドバイへ飛ぶ予定である。私は1月6日のGⅠホセ・ペドロ・ラミーレスまでウルグアイに残り、それからドバイへ向かい、メイダン競馬場の開催終了まで留まる」と、シントラ調教師は述べた。


 5頭のうちでもっとも注目すべきは、シャンハイボビー産駒のアエロトレンである。2018年のウルグアイ2冠馬であり、これまでGⅠ5勝をあげている。10月24日には競馬の南米選手権であるGⅠラティーノアメリカーノ(ダ2000m - 3歳以上)を優勝し、南米王者に輝いた。シントラ調教師は2月のサウジカップの招待を待っており、結果次第では3月のドバイWCへの出走も視野に入れているとのこと。


 ダマヂフェッホはハットトリック産駒の3歳牝馬である。9月5日に行なわれたGⅠポージャ・デ・ポトランカス(ダ1600m - 3歳牝馬)を強烈な末脚で差し切り、GⅠセレクシオン(ダ2000m - 3歳牝馬)でも2着に入った。ヘリオスタティク産駒の3歳馬パーフェクトラヴはウルグアイGⅢの勝ち馬だが、11月7日のGⅠナシオナル(ダ2500m - 3歳)では4着に敗れた。3歳牝馬ノパージャナーはGⅠポージャ・デ・ポトランカスでダマヂフェッホの2着だった。これまで7戦して5勝2着2回と連対を外していない。


 これら3頭の3歳馬は、昨年のエルパトリオータと同様、UAEダービーを目指すだろう。もしかしたら、サウジ・ダービーに出走する可能性もある。昨年は日本のピンクカメハメハがサウジ・ダービーを勝利したが、UAEダービーでは大敗したため、メンバー的にサウジ・ダービーのほうが勝機が高いとの意見もある。


 元ウルグアイ調教馬のインバソール(Invasor)がドバイWCを優勝してから、来年で25年が経つ。積極的にドバイへ挑むウルグアイ競馬は、あの栄光を再び浴びることができるだろうか。



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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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