
木下 昂也(Koya Kinoshita)
GⅠホセ・ペドロ・ラミーレスの出走馬と枠順が決まる

写真:Más Hipica https://www.youtube.com/watch?v=10jO1OfcxN0&t=2088s
1月6日にマローニャス競馬場で行なわれるウルグアイ最大のGⅠ競走ホセ・ペドロ・ラミーレス(ダ2400m - 3歳以上)の枠順抽選会が27日に開かれた。今年は12頭が出走する。アルゼンチンGⅠダルド・ロチャ(ダ2400m - 3歳以上)を勝ったスランスラン(Zuran Zuran)が出走に前向きだったが、ドバイ遠征が決まったため、今年は外国調教馬の出走がない。
2強対決の様相を呈している。今年の覇者で、10月の南米選手権でも2着に入った5歳馬アトレティコエルクラーノ(Atlético El Culano)と、今年2000ギニーとダービーの2冠を達成したアルゼンチン産の3歳馬プレリュードライ(Prelude Rye)である。
アトレティコエルクラーノは3番目に枠順選択権を与えられ、管理するアントニオ・シントラ調教師は大外の12番枠を選択した。ウルグアイでは外の枠から選ばれることが多く、シントラ調教師は特にその傾向が強いため、驚きではない。今年も大外16番枠からの発走で4 1/2馬身差の快勝をおさめている。頭数が減る今回はさらにレースがしやすく、状態さえ問題なければ連覇は堅い。
アトレティコエルクラーノの次に名前を呼ばれたプレリュードライは、迷うことなく11番を選んだ。古馬との対決は今回が初めてになるが、2000ギニーにあたるGⅠポージャ・デ・ポトリージョスで1着、2冠目のGⅠジョッキークルブで2着、ダービーにあたるGⅠナシオナルで1着と、3冠競走で主役を演じた能力の高さと、デビュー戦の1200mからダービーの2500mと距離を伸ばすにつれてパフォーマンスを上げていった伸びしろは充分である。斤量が古馬より6kg恵まれるのも大きい。
オリンピックハーヴァード(Olympic Harvard)はこれが4度目の挑戦となる。2019年は3着、2020年は4着、2021年は2着と、あと一押し足りない。10月の特別競走を5馬身差で快勝し、前走のGⅡコンパラシオン(ダ2400m - 3歳以上)でも3 1/2馬身差で同レース3連覇を果たした。7歳ながら好調をキープしている。
10月のGⅠジョッキークルブでプレリュードライを倒したラウンドオブアプローズ(Roundofapplause)も有力視されている。フォーティファイ産駒のアルゼンチン産馬で、馬体重550kgを超える大型馬である。ダービー3着からの巻き返しを狙う。
個人的に注目しているのがT.H.アプルーヴァル産駒のピンゴ(Pingo)である。GⅠポージャ・デ・ポトリージョスとGⅠナシオナルではプレリュードライの2着に入った。陣営が10月の南米選手権への出走も考えていたほどの素質馬。通算成績は7戦1勝にすぎないが、6戦連続連対中という安定感は無視できない。
筆者予想
◎ アトレティコエルクラーノ
○ ピンゴ
▲ プレリュードライ
△ ラウンドオブアプローズ
■ 2021年GⅠホセ・ペドロ・ラミーレス
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木下 昂也(Koya Kinoshita)
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