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2歳女王クアトロイヴィンチがGⅠポージャ・デ・ポトランカスも完勝



 9月4日、ウルグアイのマローニャス競馬場でGⅠポージャ・デ・ポトランカス(ダ1600m - 3歳牝馬)が行なわれた。このレースはウルグアイの1000ギニーにあたる。


 今年は16頭立てと賑わった。GⅡクリテリウム・ポトランカスを勝って2歳牝馬の頂点に立った③aクアトロイヴィンチ(Quatro Y Vinte)が出走したが、人気は3番人気に留まった。1番人気は②オリンピックマウヘン(Olympic Maurren)だった。兄姉にGⅠ馬を持つ良血馬で、前走のデビュー戦を快勝した。デビューから4戦4勝のアルゼンチン産馬①バーウーマン(Barwoman)にも注目が集まった。


 ⑦アマルーラ(Amarula)がハナを切り、⑧クアントテキエロ(Cuanto Te Quiero)が2番手につけた。有力どころでは、好スタートを切ったクアトロイヴィンチが中団につけ、オリンピックマウヘンは後方からの競馬となった。直線に入るとジワジワとポジションを上げていったクアトロイヴィンチが前をとらえ、内からバーウーマンが抜け出した。しかし、エバイール・ペレイラ騎乗のクアトロイヴィンチの伸びは鋭く、2着に4 1/2馬身差をつける快勝をおさめた。良馬場の勝ちタイムは1分35秒57。2着はバーウーマンで、3着は追い込んだ②aオリンピックメダル(Olympic Medal)だった。オリンピックマウヘンは15着に沈んだ。


「とても能力の高い牝馬だが、6月のレース後に体調を崩してしまった。飼い食いも悪かった。問題を抱えている馬を管理するのは難しいが、今日のレースのために上手く調整することができた。勝つことができてとても幸せである」と、クアトロイヴィンチを管理するハイムンド・ソアレス調教師は述べた。


 クアトロイヴィンチは父T. H. アプルーヴァル、母ドンドカカリオカ、その父ホマリンという血統の3歳牝馬。2019年9月27日にフィリップソン牧場のウルグアイ拠点で産まれた。


 2022年4月3日に芝1300mのレースでデビューしたが7着に敗れた。2戦目からダートに移ると、未勝利、カンペオーネスJF、GⅡグリテリウム・ポトランカスと3連勝をおさめ、ウルグアイの2歳女王に輝いた。今回のGⅠでも力の違いを見せつけて女王の座を守った。通算成績は5戦4勝(重賞2勝)。


 次走は10月2日にマローニャス競馬場で開催されるGⅠセレクシオン(ダ2000m - 3歳牝馬)になるだろう。ウルグアイのオークスにあたる。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)


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Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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