• 木下 昂也(Koya Kinoshita)

ローレライがGⅠポージャ・デ・ポトリージョスを勝利、そして中東遠征へ


ローレライ(Loreley)
写真:El País https://www.elpais.com.uy/ovacion/turf/loreley-gana-polla-potrillos-prepara-valijas.html


 9月4日にウルグアイのマローニャス競馬場でGⅠポージャ・デ・ポトリージョス(ダ1600m - 3歳)が行なわれた。このレースはウルグアイの2000ギニーにあたり、3冠競走の初戦となっている。


 2歳王者エスウニコ(Es-Único)、有力馬ラッキートリック(Lucky Trick)が故障により回避。そのエスウニコに先着経験のあるドンサバテール(Don Savater)も体調面の問題で取り消しとなり、確固たる有力馬不在の14頭立てとなった。前哨戦のGⅢを勝ったアルゼンチン産馬②アイオンザプライズ(Eye On The Prize)が2.9倍で1番人気に支持された。


 外枠から好スタートを切った⑬ローレライ(Loreley)がハナを奪った。アイオンザプライズが2番手集団の内につけたが、やや折り合いに苦労しているように見えた。直線に入ると最内から④ラストアクションヒーロー(Last Action Hero)が、外からアイオンザプライズが追い上げた。しかし、エクトル・ラソ騎乗の2番人気ローレライの手応えは抜群で、そのままゴールまで粘り切った。良馬場の勝ちタイムは1分34秒54。1 1/4馬身差の2着には3番人気のラストアクションヒーローが入り、3着はアイオンザプライズだった。混戦のわりに人気どおりの決着となった。


「これまで短い距離のレースを走ってきた馬だからハナには行けるだろうと思っていた。馬の状態は良かった。道中は馬をリラックスさせることを考えていたので、すんなり先頭に立ててよかった。直線でも余力はあったし、良い勝ち方だった」と、鞍上のエクトル・ラソ騎手は振り返った。


 ローレライは父ケンタッキアン、母ダイナスター、その父フサイチペガサスという血統の3歳牡馬。2019年10月9日にブラジルのサンタ・ヒタ・ダ・セハ牧場で産まれた。


 デビューしたのはブラジルで、ブラジルでは2戦して勝ち星をあげられなかった。その後ウルグアイのサン・ペドロ牧場に購入され、ウルグアイを拠点とするリカルド・コロンボ調教師の管理馬となった。2022年4月12日のウルグアイ・デビュー戦を10馬身差で圧勝。勢いそのままに今回のGⅠに挑み、マイル戦はこれが初めてだったが、鮮やかな逃げ切り勝ちをおさめた。通算成績は4戦2勝(重賞1勝)。


 ティズナウ産駒のケンタッキアン(Kentuckian)は2018年よりブラジルで種牡馬入りし、2019年産馬(現3歳世代)が初年度となる。GⅠはこれが初勝利である。


 勝利後のインタビューで今後について訊かれたリカルド・コロンボ調教師は、アメリカに移籍すると即答した。アメリカを拠点とし、来年のサウジ・ドバイ開催に遠征する予定とのことである。サン・ペドロ牧場、リカルド・コロンボ調教師、エクトル・ラソ騎手という陣営は、2022年のサウジ・ダービーとUAEダービーに出走したキーファー(Kiefer)と同じであるため、中東遠征はすんなり実行されるだろう。




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