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  • 木下 昂也(Koya Kinoshita)

大穴ラウンドオブアプローズがウルグアイ最大の競走GⅠホセ・ペドロ・ラミーレスを優勝


ラウンドオブアプローズ(Roundofapplause)
写真:Ovación / Estefanía Leal https://www.elpais.com.uy/ovacion/turf/roundofapplause-se-corono-como-el-mejor-en-el-gran-premio-ramirez-2023

 1月6日、ウルグアイのマローニャス競馬場で第125回GⅠホセ・ペドロ・ラミーレス(ダ2400m - 3歳以上)が行なわれた。毎年1月6日に開かれるウルグアイ・チャンピオンズデーのメインレースであり、同国最大の競走となっている。


 今年は16頭で争われた。連覇を狙う⑫プレリュードライ(Prelude Rye)が3.10倍で1番人気に支持された。だが、今年は思ったように勝ち星を伸ばせておらず、斤量も3歳で出走した昨年の54kgから今年は60kgに増えるため、厳しい戦いを強いられそうだ。


 そのプレリュードライを前哨戦のGⅡで撃破した⑪ジョインバトル(Join Battle)が3.60倍で僅差の2番人気に推された。勝ち星はないものの安定して2,3着を維持している⑨ハーマジェスティー(Her Majesty)が3番人気で続いた。


 3歳勢からは、ウルグアイのダービーにあたるGⅠナシオナルを制した⑤レシデラード(Residerado)が出走してきた。だが、今年の3歳牡馬のレベルはお世辞にも高いとは言えず、人気は7番人気と伸びなかった。斤量差がどれだけ有利に働いてくれるかが鍵になりそうだ。


 今年はブラジルから2頭が遠征してきた。③コペンハーゲン(Kopenhagen)と⑮エルコセチェーロ(El Cosechero)である。この2頭のうち、2021/22シーズンのブラジル最優秀ダート馬に選出されたコペンハーゲンが8.20倍の4番人気と注目された。ブラジルのダート路線では無類の強さを誇り、2021年から10戦して連対を外していない。



 ②ラウンドオブアプローズ(Roundofapplause)が最内枠を活かしてハナを切り、2番手にハーマジェスティーがつけた。3番手には①aキショーテ(Quixote)が続いた。人気どころでは、ジョインバトルが前から5,6番手を進み、プレリュードライはいつもどおり後方待機となった。


 最後の直線に入ると後続が外から追い込もうとした。しかし、この日は開催を通じて前が止まらない展開が多かった。逃げたラウンドオブアプローズと3番手にいたキショーテが後続を引き離して叩き合いを繰り広げた。1度はキショーテが完全に前に出たが、ハビエル・ペレス騎乗のラウンドオブアプローズが驚異的な根性で差し返し、そのまま1着でゴール板を駆け抜けた。良馬場の勝ちタイムは2分30秒09。16頭立ての12番人気という大穴馬だった。


 惜しくも2着に敗れたキショーテも29.30倍の10番人気という伏兵であり、今年のホセ・ペドロ・ラミーレスは波乱の決着となった。3着にかろうじて2番人気のジョインバトルが入ったが、連覇を狙った1番人気のプレリュードライは5着に敗れた。


「特別な勝利になった。誰も勝つとは思っていなかったし、自分自身も5,6着くらいかなと思っていた。しかし、馬の状態は非常に良いと聞いていたし、調教方法や脚質を変えてもみた。ハナを切るという作戦がこの結果に繋がった」と、馬主の1人であるパブロ・エルナンデス氏は述べた。所有名義であるトレス・デ・エネーロは過去に名馬インバソールを所有しており、ホセ・ペドロ・ラミーレスの勝利は2016年のフレッチャー(Fletcher)以来2度目である。



 ラウンドオブアプローズは父フォーティファイ、母グロリューズバヴァール、その父オーナーアンドグローリーという血統の4歳牡馬。2018年7月11日にアルゼンチンのエル・パライソ牧場で産まれ、ウルグアイのセバスティアン・サン・マルティン調教師の管理馬としてウルグアイで競走生活を送ることになった


 2021年7月17日にデビューすると、これを白星で飾った。1勝馬ながら3冠競走に進み、1冠目のGⅠポージャ・デ・ポトリージョスで5着になると、2冠目のGⅠジョッキークルブを優勝した。3冠目のGⅠナシオナルは3着だった。


 2022年は7月にGⅢを勝ったものの、近4走は7,3,7,5着と凡走が続いた。とりわけ、前哨戦となった前走のGⅡコンパラシオンで勝ち馬から11 1/4馬身差の5着に敗れた印象が悪く、今回は大幅に人気を落とした。実力馬が復活の勝利をあげ、見事にウルグアイ競馬の頂点に上り詰めた。通算成績は15戦5勝(重賞3勝)。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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