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  • 木下 昂也(Koya Kinoshita)

キジャンがGⅢペドロ・ピニェイルーアを勝利してウルグアイ・マイル王に君臨

 1月6日、ウルグアイのマローニャス競馬場でGⅢペドロ・ピニェイルーア(ダ1600m - 3歳以上)が行なわれた。毎年1月6日に開催されるウルグアイ・チャンピオンズデーの1戦で、ウルグアイのマイル王を決める戦いである。なお、昨年まではURU G1として開催されていたが、今年からパートⅠ認定のGⅢとして開催される。


 16頭で争われた。外国からの遠征馬はなく、16頭いずれもがウルグアイ調教馬である。昨年の覇者であるジャスティスキャット(Justice Cat)、ブラジルから移籍後2戦2勝だったカルマンギア(Karmanguia)という有力馬が回避したため、抜けた存在のいない混戦となった。


 ⑨スペリオールアベ(Superior Ave)が3.70倍で1番人気に支持された。重賞勝ちはないが、前走のリステッド競走で実力馬カルマンギアに迫ったことが評価されたものと思われる。


 4連勝でGⅢを勝った⑫トニビリー(Tonibilly)が4.50倍の2番人気で続いたが、前走の最下位負けが気になるところ。5.80倍の3番人気には⑥ウォームパンチ(Warm Panch)が推された。2022年に重賞を2勝しただけでなく、10月に同条件のレースを7馬身差で圧勝、前走も2馬身差で勝利と好調を維持している。


 2頭が出走した3歳勢では、⑤ドンサバテール(Don Savater)が注目を集めた。8月には素質馬エスウニコ(Es-Único)を破って勝利し、10月のGⅠジョッキークルブでも3着に入った。近走は長めの距離で苦戦している印象があり、マイルで実力を発揮したい。



 最内枠から②エルビヒア(El Vigia)が飛び出してレースを引っ張った。ウォームパンチが2番手につけ、ドンサバテールが3番手を進んだ。


 混戦の1戦らしく、直線は横いっぱいに広がっての追い比べとなった。道中は中団に控えていたフェルナンド・オリベイラ騎乗の4番人気⑭キジャン(Quillán)が馬場の真ん中から伸びて差し切り勝ちをおさめた。良馬場の勝ちタイムは1分36秒04。


 クビ差の2着には9番人気の伏兵①ガウーショ(Gaúcho)が入った。1番人気のスペリオールアベは外から懸命に前を追ったが3着までだった。


「馬は10点満点中の11点の状態だった。今日はすべてが上手くいってくれた。コーナーまでは緊張してレースを見ていたが、残り少しのところで勝利を確信した。チーノ・オリベイラの騎乗が素晴らしかった。この勝利を家族、馬主、チームのみんな、ファンに捧げたい」と、キジャンを管理するブラジル人のルイス・シニョレッティ調教師は述べた。



 キジャンは父フォレストリー、母インザサンド、その父アッティカスという血統の6歳牡馬。2016年11月17日にブラジルのビヴァリー・ヒルズ・スタッドで産まれた。半兄にはアグネスゴールド産駒の重賞馬ボンゴスト(Bom Gosto)がいる。


 2020年5月17日にウルグアイでデビューし、4戦目で初勝利をあげた。マイルで勝ち星を積み重ねた後に2000m以上のレースに挑んだが、距離の壁に跳ね返されたためマイル路線に戻った。


 2022年4月24日にGⅢベニート・ビジャヌエバを勝って重賞初勝利をおさめた。近6走は2着2回、3着4回とあと一歩届かないレースが続いたが、有力馬が回避した混戦を活かし、見事にウルグアイ・マイル王の称号を手に入れた。通算成績は22戦6勝(重賞2勝)。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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