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  • 木下 昂也(Koya Kinoshita)

最速最強、ジローナフィーヴァーがGⅢマローニャスを余裕の連覇


ジローナフィーヴァー(Girona Fever)
写真:Ovación / Estefanía Leal https://www.elpais.com.uy/ovacion/turf/girona-fever-no-tiene-rivales-y-se-quedo-con-el-clasico-maronas

 1月6日、ウルグアイのマローニャス競馬場でGⅢマローニャス(ダ1000m - 3歳以上)が行なわれた。毎年1月6日に開催されるウルグアイ・チャンピオンズデーの1戦で、ウルグアイの最速馬を決める戦いである。


 今年は16頭で争われたが、レース前から勝負が決まっているほど圧倒的な1強模様となった。その1強とは、4歳牝馬の①ジローナフィーヴァー(Girona Fever)である。ここまで14戦12勝、2着2回と完璧な成績を残している。2021年6月から2022年2月にかけて8連勝を達成。2着に敗れた4月のレース中に負傷して半年の戦線離脱を余儀なくされたが、復帰後も2戦2勝。ウルグアイの短距離路線はジローナフィーヴァーとハイーニャピオネイラという2頭の牝馬が圧倒的な強さを誇っていたが、ハイーニャピオネイラが引退した今、ウルグアイ国内に敵は見当たらない。


 一縷の望みがあるとしたら、2番人気の⑩ヴォオヂイカロ(Vôo De Icaro)と3番人気の⑪グランルイ(Grand Louis)の2頭だろう。前者はブラジルでGⅠ2着の実績があり、これがウルグアイ移籍後2戦目という伸びしろを見込める。後者はここまで7戦6勝、2着1回という新興勢力で、現在5連勝中と勢いがある。



 絶好のスタートを決めたジローナフィーヴァーがすんなりと2番手につけた。圧倒的本命馬にスムーズな競馬をされては後続はまったく太刀打ちできず、フェデリーコ・ピーリッツ騎乗のジローナフィーヴァーが2着に6馬身差をつけて勝利した。良馬場の勝ちタイムは57秒10。


 ジローナフィーヴァーはこのレース連覇を達成した。連覇は2003年にマローニャス競馬場が再開場して以来史上初である。


 2着には3番手にいた②トムスク(Tomsk)が入り、3着は内から追い込んだ⑦ジャンピングボード(Jumpingboard)だった。対抗と目されたヴォオヂイカロは5着、グランルイは8着と良いところを見せられなかった。


「2022年は馬にとって厳しい一年だった。家族とこの大きな喜びを分かち合うことができて嬉しい。完璧なレースだった。何も苦労する場面がなかった」と、馬主のルイス・エレーラ氏は振り返った


 同馬を管理するホルヘ・ピーリッツ調教師は「良い馬なのは分かっているし、前につける馬だから、枠順は別にどこでもよかった。何も心配していなかった。今回は10番枠だったが、1番枠でも結果は同じだっただろう」と述べた。



 ジローナフィーヴァーは父テキサスフィーヴァー、母サムシングディキシー、その父ディキシーユニオンという血統の4歳牝馬。2018年8月13日にウルグアイのエル・サント牧場で産まれた。半兄にはGⅢ馬ドッグバリエンテ(Dog Valiente)がいる。


 2021年1月16日のデビュー戦を白星で飾った。3戦目で2着に敗れたもの、2021年6月6日から2022年2月27日の間に8連勝を達成した。アルゼンチンGⅠへの遠征が計画されていたが、前哨戦として使った4月3日のレース中に筋肉系の故障を発症。2着に敗れて連勝がストップしただけでなく、戦線離脱を強いられた。10月2日に半年ぶりに復帰すると、これを6 1/2馬身差で完勝。前走も7 1/2馬身差で圧勝して今回のレースに挑み、楽々とレース連覇を達成した。通算成績は15戦13勝(重賞4勝)。


 ジローナフィーヴァーの今後についてエレーラ氏は「まずは勝利の喜びを味わいたい。その後のことは相談して決める」と明らかにしなかった。レース前に陣営は距離延長や国外挑戦の可能性を示唆しており、ウルグアイ最速最強馬の今後の動向に注目である。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

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