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アグネスゴールド産駒のデミムーアが1年5ヶ月ぶりの重賞制覇

 3月5日にウルグアイのマローニャス競馬場で行なわれたGⅢミニステリオ・デ・エコノミーア・イ・フィナンサス(芝2100m - 3歳以上牝馬)は、ヴァグネル・レアル騎乗の⑧デミムーア(Demi Moore)が勝利した。道中は縦長になった馬群の後方で脚を溜めると、直線で大外から鋭い末脚を出して差し切り勝ちをおさめた。良馬場の勝ちタイムは2分8秒70。


「2021年のロンジン・カップを勝ったように、芝ではいつも良い走りをしてくれる。今日は彼女にとって最高のパフォーマンスだったと思う。スタートは想像していたとおり五分で、道中は後ろに控えた。直線では長く良い脚を使ってくれた」と、鞍上のレアル騎手は表彰式で述べた。



 デミムーアは父アグネスゴールド、母テレブラス、その父サンダーガルチという血統の5歳牝馬。2017年9月9日にウルグアイのラ・コンコルディア牧場で産まれた。父のアグネスゴールドは3月4日にサンパウロのGⅢを勝っており、これで2日続けての南米重賞制覇となった。


 2020年6月28日にデビューし、4戦目で初勝利をあげた。その後はパッとしない結果が続いたが、競馬の南米選手権GⅠラティーノアメリカーノが開催された2021年10月24日のGⅢロンジン・カップ・ウルグアイで重賞初勝利をおさめた。


 2022年はアクシデントに見舞われた。連覇を狙った10月23日のGⅢウルグアイで2着に入線したものの、レース後の検査でデキサメタゾンの陽性反応が出て失格となった。これにより、管理するアントニオ・シントラ調教師には3ヶ月の資格停止処分が下された。


 今年は1月22日の特別競走で始動して7着だった。その影響もあって今回は8頭立ての4番人気に留まったが、見事な末脚を披露して1年5ヶ月ぶりの重賞勝利をあげた。通算成績は18戦4勝(重賞2勝)。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)

【Twitter】 @koyakinoshita24

【Instagram】 @kinoshita_koya1024

【Mail】 kinoshita.koya1024@gmail.com

【HP】 https://www.keiba-latinamerica.com/

Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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