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ウルグアイ年度代表牝馬ジローナフィーヴァーがGⅡベネスエラで再びアルゼンチン重賞を征服


ジローナフィーヴァー(Girona Fever)
写真:Juan Igunacio Bozzello

 10月28日にアルゼンチンのパレルモ競馬場で行なわれたGⅡベネスエラ(ダ直1000m - 3歳以上牝馬)は、ウルグアイからの遠征馬であるフェデリーコ・ピーリッツ騎乗の1番人気ジローナフィーヴァー(Girona Fever)が勝利した。


 スタート直後から先頭に立つと、徐々に馬場の外目に進路を取っていき、2番人気だった②チェマーガ(Che Maga)の追撃を1 1/2馬身差振り切って優勝した。良馬場の勝ちタイムは54秒39。


「馬のことを信頼していた。とにかく不利を受けないような競馬を心がけおり、そのとおりに事が進んだ。GⅠも勝っているし、自分には特別な馬。この勝利は自分を応援してくれたすべての人々に捧げたい」と、鞍上のフェデリーコ・ピーリッツ騎手は述べた。


 ジローナフィーヴァーは、今年5月1日にパレルモ競馬場で行なわれたGⅠシウダー・デ・ブエノスアイレス(ダ直1000m - 3歳以上)でも、アルゼンチンの短距離王ラブラード(Labrado)を倒して優勝している。これで2度目のアルゼンチン重賞制覇となり、パレルモ競馬場では2戦2勝と負け知らず。なお、GⅡベネスエラを外国調教馬が制すのはレース史上初めてのことである。





 ジローナフィーヴァーは父テキサスフィーヴァー、母サムシングディキシー、その父ディキシーユニオンという血統の5歳牝馬。2018年8月13日にウルグアイのエル・サント牧場で産まれた。半兄にはGⅢ馬ドッグバリエンテ(Dog Valiente)がいる。


 5月1日のGⅠシウダー・デ・ブエノスアイレスを勝って以降は、体調不良などもあって休養していた。10月1日に母国ウルグアイのマローニャス競馬場で行なわれたリステッド競走で5ヶ月ぶりに復帰し、これを3馬身差で快勝した。今回の勝利で通算成績は20戦17勝となった。


 ジローナフィーヴァーの今後について、陣営からはっきりとしたアナウンスはなかったが、2つの選択肢が示された。


 1つは、このまま12月までアルゼンチンに滞在し、11月11日にパレルモ競馬場で行なわれるGⅠマイプー(ダ直1000m - 3歳以上)と、12月16日にサン・イシドロ競馬場で行なわれるGⅠフェリクス・デ・アルサガ・ウンスエー(芝直1000m - 3歳以上)を走るというプラン。


 もう1つは、ウルグアイに帰国し、来年1月6日にマローニャス競馬場で行なわれるGⅢマローニャス(ダ1000m - 3歳以上)に出走するというプランである。GⅢマローニャスを勝てば、前人未到のレース3連覇を達成することになる。




Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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