
木下 昂也(Koya Kinoshita)
ベネズエラの怪物牝馬サンドバレーラが無傷の9連勝

写真:OFICIAL INH(@OficialINH) https://twitter.com/OficialINH/status/1444779429067206657
ベネズエラの怪物牝馬サンドバレーラ(Sandovalera)の快進撃が続く。
10月3日、ベネスエラのラ・リンコナーダ競馬場でGⅠクルス・デル・アビラ(ダ1900m - 3歳以上牝馬)が行なわれた。このレースには2019年の3冠牝馬⑩アフロディータデパドゥア(Afrodita De Padua)が出走し、今年無敗で牝馬3冠を達成したサンドバレーラとの3冠馬対決に注目が集まった。ベネズエラの女王ははたしてどちらか。
だが、終わってみればサンドバレーラの圧勝だった。スタート直後からハナを奪うと、2番手につけたアフロディータデパドゥアのプレッシャーを微塵も苦にせず、3コーナーあたりから後続をぐんぐん引き離し、2着に10馬身もの大差をつけてゴールした。鞍上のハイメ・ルーゴ騎手には直線で何度も後ろを振り返る余裕があった。
2着にはラッシアーティアンダーレ(Lasciati Andare)が、3着にはゴーセクシーゴー(Go Sexy Go)が入った。この2頭もGⅠ馬である。サンドバレーラを突いたアフロディータデパドゥアは直線半ばで失速して4着に敗れた。お手本のような返り討ちである。
サンドバレーラはこれでデビューからの連勝を9に伸ばした。重賞は8連勝、GⅠは5勝目である。古馬牝馬との対決は今回が初めてだったが、いずれの馬もサンドバレーラの強さを証明するための引き立て役にすぎなかった。
今年の最大目標は12月にプエルトリコのカマレーロ競馬場で開かれるクラシコ・デル・カリベであると、サンドバレーラの陣営は早くから明言している。このレースは中米・カリブ海地域全体のダービーにあたる。
だが、国内最後のレースとして、10月31日にラ・リンコナーダ競馬場で行なわれるベネズエラ最大のGⅠ競走シモン・ボリーバル(ダ2400m - 3歳以上)に出走する可能性もあるそうだ。3歳馬を蹴散らし、古馬牝馬を蹴散らした次なるターゲットは古馬牡馬である。
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木下 昂也(Koya Kinoshita)
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