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3冠牝馬が復活!サンドバレーラがGⅠクルス・デル・アビラを意地の連覇


サンドバレーラ(Sandovalera)
写真:OFICIAL INH(@OficialINH) https://twitter.com/OficialINH/status/1563991056844193793

 8月28日、ベネズエラのラ・リンコナーダ競馬場でGⅠクルス・デル・アビラ(ダ1900m - 3歳以上牝馬)が行なわれた。12月に同国で開催される中米選手権コパ・ダマ・デル・カリベに向けて重要な1戦である。


 9頭が出走した。2021年に無敗で牝馬3冠を達成した②サンドバレーラ(Sandovalera)だが、今年は2戦して4,3着と躓いている。そろそろ名誉挽回をしたい。ライバルは④メローサ(Melosa)と⑤シャラポワ(Sharapova)。2頭ともサンドバレーラに先着経験があるだけでなく、メローサは今年5月のGⅠグスタボ・アビラを、シャラポワは昨年のGⅠグスタボ・アビラを勝利した実力馬である。


 ハイメ・ルーゴ騎乗のサンドバレーラがハナを切ろうとしたが、2コーナー過ぎで⑥レイナハー(Reina Her)が先頭を奪った。3コーナーでサンドバレーラが再び先頭に立って直線に入ると、内から③アバサジャンテ(Avasallante)が、外からシャラポワが迫ってきた。直線半ばで一度はアバサジャンテに交わされたサンドバレーラだが、そこから驚異的な差し返しを見せ、わずかクビ差で勝利をおさめた。勝ちタイムは1分59秒20。3着にはシャラポワが入った。

 

 サンドバレーラは父キングセラフ、母ルフバジェシスター、その父トゥービートという血統の3歳牝馬。2018年1月9日にベネズエラのラ・オルリャーナ牧場で産まれた。


 2020年12月12日のデビューから無傷の7連勝で牝馬3冠を達成しただけでなく、途中で牡馬3冠競走の2戦目GⅠクリーア・ナシオナル(ダ2000m - 3歳)にも挑戦して優勝し、計4冠を達成した。連勝は9まで伸びたが、2021年12月にプエルトリコで開かれたクラシコ・デル・カリベで鼻出血を発症して最下位に敗れた。今年は5月のGⅠグスタボ・アビラから始動したが、4着となって国内初黒星を喫した。前走のGⅡでも3着に敗れ、ピークはすぎたかと思われたが、凄まじい勝負根性でレース連覇を果たした。通算成績は13戦10勝(重賞9勝)。




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木下 昂也(Koya Kinoshita)


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Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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