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ベネズエラNo.1ジョッキーのロベルト・カプリーレス騎手が八百長疑惑と出頭拒否で6ヶ月の騎乗停止処分

 またもこの男がやらかした。


 ベネズエラのリーディング・ジョッキーであるロベルト・カプリーレス騎手が、重大な規約違反によりベネズエラ競馬機構(INH)から6ヶ月の資格停止処分を言い渡された。




 原因となったのは、9月24日にラ・リンコナーダ競馬場で行なわれたGⅡホセ・マリーア・バルガス(ダ2000m - 4歳以上)。


 このレースで⑥カティーレペドロ(Catire Pedro)に騎乗したロベルト・カプリーレス騎手は、圧倒的1番人気だった④エルデフロイス(El De Froix)のフランシスコ・ケベード騎手に対し、八百長をもちかけた。つまり、レースを勝たないように怠慢騎乗を依頼した。



 


 しかし、ケベード騎手と、エルデフロイスを管理するリカルド・ダンジェロ調教師が、この話をベネズエラ競馬機構に告発したため、カプリーレス騎手の八百長疑惑が発覚した。


 同機構は、ロベルト・カプリーレス騎手と彼の騎乗エージェントであるエルナン・レンヒーフォ氏、および、フランシスコ・ケベード騎手とリカルド・ダンジェロ調教師を召喚し、事実の確認と調査を行なおうとした。しかし、カプリーレス騎手側の2名は出頭しなかった。


 そのため、ロベルト・カプリーレス騎手には6ヶ月の騎乗停止が言い渡されたと共に、エルナン・レンヒーフォ氏にも6ヶ月のエージェント資格停止の処分が下された。今後の状況次第では、騎手免許剥奪の可能性もある。



 カプリーレス騎手は、現在ベネズエラで騎乗している騎手の中でNo.1の評価を受けている。数々の有力馬の手綱を任され、今年も騎手ランキングで首位となっている。


 しかし、素行の悪さも超一流と言うしかない。


 2022年11月22日のラ・リンコナーダ競馬場1Rで、カプリーレス騎手は隣の馬の馬具をつかんで妨害するという暴挙に出た。このときは、反スポーツ行為を犯したとして2020年11月23日から2022年11月23日まで2年間の騎乗停止を言い渡された。だが、恩赦によって2022年中に復帰できることとなった。



 もしかしたら、カプリーレス騎手にはベネズエラで騎乗するつもりがないのかもしれない。以前からアメリカで騎乗する夢を明らかにしており、今後はベネズエラで長期騎乗停止処分を受けた多くの騎手・調教師と同じように、アメリカのガルフストリームパーク競馬場に逃亡する可能性が高いと、現地では見られている。



Koya Kinoshita

スペイン語通訳

スペイン競馬と中南米競馬を隅々まで紹介&徹底解説する『南米競馬情報局』の運営者です。

全国通訳案内士というスペイン語の国家資格を所持しています。

東京在住のインドア派。モスバーガーとミスタードーナツが好きです。

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